2023年度入社式で野村社長が訓示 住友ファーマ

企業人として大きく成長を

 住友ファーマは3日、2023 年度入社式を開催し、野村博社長が新入社員に向けて訓示を行った。訓示要旨は次の通り。

 本年度は、研究、開発、営業、生産、本社で女性18 名、男性30名、合わせて 48 名の精鋭の皆さんに入社いただくことができた。
 住友の事業精神として「信用を重んじ確実を旨とし、浮利に趨り軽進すべからず」(=取引先の信頼、社会の信頼に応えることを最も大切にすること、そして目先の利益にのみとらわれることのないように、との戒め)、また「自利利他 公私一如」(=住友の事業は、住友自身を利するとともに、国家を利し、かつ社会を利するものでなければならないとの考え方を表すもの)という言葉がある。
 住友の事業精神は、持続可能な社会を目指すSDGsとの親和性が大変高く、現代のビジネスにおいても生きている。
 当社の企業理念の根本には、「患者さんおよびそのご家族が抱える健康に関する課題を解決する存在」でありたい、という強い思いがある。その課題解決のために私たちが生み出そうとしているのは「患者視点」でのイノベーションである。
 患者さんとご家族に寄り添ったイノベーションこそが私たちが目指すべき社会課題を解決するものと考えている。私は、イノベーションを起こすためには従業員の皆さんがまずは「自律・自立した社員」であることが必要と思う。そのうえで、当社が現在取り組んでいる「CHANTO」の行動指針にのっとって、最後まであきらめずやり遂げること、これがイノベーション創出のために必要である。
 さて、私たちは今月末に公表する中期経営計画 2027において、ラツーダに依存した収益構造からの転換をはかるための方向性を示す。私たちの強みである「ものづくりの力」「DXの力」「多様な従業員が力を合わせて成果を出す組織力」を生かしていく。
 社会課題の解決という大きな目的を胸に、立ち止まることなく恐れずに困難に立ち向かい、チーム全員で知恵を絞り苦労して前に進むことで自ずと道が切り開かれ、イノベーションを作り出すことができると考えている。
 最後に、本日入社する皆さんには「進取敢為」の言葉を送りたいと思う。「進取敢為」とは、困難な時でも、自ら進んで事を成し遂げる、ということである。この言葉は先ほど述べた「CHANTO」にもつながるところがある。
 私たちはこの言葉を胸に日々チャレンジングな仕事に取り組んでいる。皆さんも是非この言葉を胸に、しっかり前を向いて仕事に邁進していただきたいと考える。企業人として大きく成長されることを期待している。

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