Audaxとがん免疫治療プログラムの独占的オプション契約・ライセンス契約締結 アステラス製薬

 アステラス製薬は28日、バイオテクノロジー企業のAudax(本社:オーストラリア)と、Audaxの主要ながん免疫プログラムである「DAX-044」の独占的なオプション契約およびライセンス契約を締結したと発表した。。
 同契約に基づき、アステラス製薬はDAX-044を全世界で開発、製造および商業化する独占的ライセンスを取得できる独占的オプション権を取得する。
 Audaxは、オーストラリアおよびニュージーランドにおける DAX-044の開発費を共同負担し、共同販促するオプションを保持する。
 同契約は、アステラス製薬の研究開発戦略Focus AreaアプローチにおけるPrimary Focus「がん免疫」のパイプラインをさらに強化するとともに、標的型免疫療法ポートフォリオを拡充する。
 DAX-044は開発中の免疫標的型インターロイキン12(IL-12)抗体-サイトカイン融合タンパク質であるAudax独自のAVIKINE技術を用いて設計されている。IL-12の免疫活性化作用のがん微小環境への集中により、これまでIL-12を用いた治療法の開発上の課題となっていた全身性毒性の抑制を目指している。
 前臨床試験において、DAX-044はIL-12製剤としてベストインクラスとなる可能性を示す治療域(有効性と安全性のバランス)を示しており、現在、米国ならびにオーストラリアでの治験開始申請に向けた開発段階にある。
 同契約に基づき、Audaxは契約一時金およびオプション権行使時の支払いとして総額最大2億8500万ドル(約450億円)を受領する可能性がある。
 また、Audaxは2027年に開始予定のP1試験までDAX-044の開発を継続する。アステラス製薬がオプション権を行使した場合、アステラス製薬はDAX-044の全世界における開発、製造および商業化について単独で責任を負う。
 一方、Audaxはオーストラリアおよびニュージーランドにおいて、DAX-044の開発費を共同負担し、共同販促を行うオプションを保持する。さらに、Audaxは、DAX-044が承認された場合、開発および販売マイルストーンとして最大10億5000万米ドル(約1660億円)の受領と、全世界における売上に応じた段階的なロイヤルティを受領する権利を有する。
 なお、同オプション権の行使は、適用される競争法および対内投資規制に基づく必要な承認の取得を含む、慣例的なクロージング条件の充足を条件としている。

◆岩屋孝彦アステラス製薬経営戦略担当CStO(Chief Strategy Officer)のコメント
 アステラス製薬は、がん患者さんの大きなアンメットメディカルニーズに応える可能性を持つ革新的なアプローチの開発に取り組んでいる。DAX-044は、抗腫瘍免疫応答を選択的に活性化するよう設計された、差別化された作用機序を有する有望ながん免疫療法プログラムである。
 Audaxの革新的なサイエンスとアステラス製薬の開発、製造および商業化における知見を組み合わせることで、免疫刺激が依然として重要な治療課題であるがんを含む固形がん患者さんに、新たな治療選択肢を届けることを目指す。

◆Jai Rautela Audax CEOのコメント
 アステラス製薬には、がん免疫療法分野における当社の先駆的な精神に共感いただいており、DAX-044のような高度に差別化されたプログラムを開発するうえで理想的なパートナーである。本提携により、さまざまな固形がん患者さんに向けたDAX-044のP1試験を加速できると期待している。
 また、本契約は当社の新規治療法開発アプローチが高く評価された結果であり、当社の主要市場においてDAX-044を共同開発する機会にもつながるものと考えている。

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