遅発性ジスキネジア治療剤「ジスバル」発売 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は1日、「ジスバル」について、遅発性ジスキネジア治療剤として、2022年5月25日に薬価基準に収載されたことを受け、同日発売したと発表した。
ジスバルは、日本においては初めて遅発性ジスキネジアの治療剤として承認された医薬品で、1日1回服用の経口剤である。
 遅発性ジスキネジアは、口腔顔面領域(舌、口唇、顎および顔面)、四肢および体幹の不随意運動を特徴とする神経障害。重症になれば嚥下障害や呼吸困難を引き起こす可能性があり、重篤な状態になる患者もいる。抗精神病薬(原疾患の治療に用いられる薬剤)などを長期間服用することで起こり、ドパミン受容体の感受性増加等が原因と考えられている。
 同社では、遅発性ジスキネジアの症状で困っている患者が、原疾患の治療を受けながら遅発性ジスキネジア治療にも向き合える環境を整えるアシストをする考えを示している。
 ジスバルの情報提供については、神経領域に強みのあるヤンセンファーマとパートナーを組むことで、幅広い医療関係者に適切な情報を伝えるとを目的に、2021年11月にコ・プロモーション契約を締結している。ジスバルの販売はヤンセンファーマが行い、医療機関への情報提供活動については、田辺三菱製薬、ヤンセンファーマおよび吉富薬品の3社共同で実施する。

 田辺三菱製薬グループは、ヤンセンファーマ株式会社との連携による迅速かつ丁寧な情報提供活動をおこなうことで、遅発性ジスキネジア患者さんの治療に貢献していく。

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