福利厚生拡充で事実婚・同性婚パートナーを新たに対象に 武田薬品

従業員リソースグループによる東京レインボープライド2024参加

  武田薬品は17日、本年4月1日より、福利厚生において、「配偶者」の定義を拡大し、事実婚・同性婚パートナーも新たに福利厚生の対象としたと発表した。
 今回のの定義拡大により、家族の定義も新しくなり、「配偶者との子」「配偶者の親」も「パートナーとの子」「パートナーの親」まで拡大する。該当する主な福利厚生は次の通り。
◆休暇・休職(本人・子の結婚、服喪、育児休暇、看護休暇など)

◆住宅・転勤サポート(社宅、寮、単身赴任手当、借家補助など)

◆共済会によるさまざまなサポート(結婚給付など)

◆その他(健康・メンタル相談、福利厚生プログラムの提供など)

◆従業員に万が一のことがあった際にご遺族として受け取る場合のベネフィット(特別弔慰金など)

 福利厚生制度の変更に合わせて、運用面においても、今までの問い合わせ窓口に加え、福利厚生に特化した専用相談窓口を設置し、さらにプライバシー保護に最大限配慮した運営を行う。
 また、同社従業員リソースグループ(TRG:Takeda Resource Group)であるTAKE PRIDE Japan(テイク プライド ジャパン)が特定非営利活動法人 東京レインボープライドが主催する東京レインボープライド2024(4月19日-21日開催)に参画し、2年連続でブースを出展する。
 毎年、欧米をはじめとする世界の主要都市において、セクシュアル・マイノリティのパレードイベントである「プライドパレード」が恒例行事として開催されている。日本においては、東京レインボープライドが主催するプライドパレードが毎年ゴールデンウィーク前後で開催されている。
 近年では、LGBTQ+に変わり、SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity:性的指向や性自認)という言葉を使われることもあるが、これはセクシュアル・マイノリティに限らず誰もがセクシュアリティを持っているとの考えに基づくものだ。
 武田薬品のLGBTQ+に関する取り組みは、会社を中心とした活動だけでなく、TRGを中心とした活動にも重点を置いている。LGBTQ+に関して取り組むTRGであるTAKE PRIDE Japanは、2023年度の活動として6月のPride Month、10月のカミングアウトデーにLGBTQ+の認知向上ならびに背景を学ぶ従業員向けイベントを主催するとともに、志を同じくする企業と共にさまざまな活動を社内外において実施した。
 製薬業界においては、ブリストル・マイヤーズ スクイブ、日本イーライリリー、グラクソ・スミスクライン、ノバルティス ファーマ、ヴィーブヘルスケア、武田薬品の6社によりPharma Ally Japanを結成し、情報交換や合同での講演会開催、社外イベント参加を通したメッセージの発信などを行っている。

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