2023年度は最終3150億円の赤字、2024年度は黒字転換も無配 住友ファーマ

2024年度業績見通しは米国基幹3製品の売上収益拡大で改善

 住友ファーマは30日、本年1月31日に発表した2024年3⽉期通期連結業績予想を次の通り修正し、2023年度は最終3150億円の赤字になると発表した(カッコ内は前回予想との増減額)。
売上収益 3146億円(24億円減)、コア営業利益△1330億円(10億円増)、営業利益△3549億円(△1989億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益△3150億円(△1740億円)、基本的1株当たり当期利益△792.86円(△354.90円)。
 なお、今回の業績予想では、コア外に、「マイフェンブリー 特許権 $923M(1,335億円、$ベースで93%減)減損」、「北米事業 のれん $248M(359億円、$ベースで10%減)の減損」、「rodatristat ethylおよびEPI-589等の開発中止 仕掛研究開発106億円の減損」の減損損失に加えて、事業構造改善費⽤87億円を追加計上(合計301億円)し、総額1809億円の減損損失を計上している。
 2025年3月期の連結業績見通しは、売上収益 3380億円(前期比234億円増)、コア営業利益 10億円(前期比 1340億円増)となり、前期より改善の見込みにある。 2025年3月期の連結業績見通しの改善要因は、北米での基幹3製品(進⾏性前⽴腺がん治療剤「オルゴビクス」、⼦宮筋腫・⼦宮内膜症治療剤「マイフェンブリー」、過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」)の売上収益拡大、 販管費・研究開発費の合理化など。
 2025年3月期の配当予想は、コア営業利益10億円を見込むものの、中期経営計画2027で想定したコア営業利益を大きく下回っているため、無配を予定している。

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