地域医療に貢献する人材を育成で合同多職種連携教育開催 京薬大・京都橘大

 京都薬科大学と京都橘大学は、13日に多様化する患者対応のためにチーム医療を推進できる人材育成の一環として多職種連携教育(IPE:Interprofessional Education)を合同で開催する。
 参加者は、京都薬科大学薬学部薬学科5年次生12名、京都橘大学看護学部看護学科 4年次生12名、健康科学部理学療法学科4年次生12名、作業療法学科 4年次生12名の計48名。
 IPEは、異なる医療教育を受けている学生たちが垣根を越えて学び、話し合うことを通して、それぞれの職種の強みや弱みを知り、チーム医療への貢献を理解することを目的としたもの。2016年度から開催されており、今回で6回目を迎える。
 今年度から京都橘大学 健康科学部 作業療法学科の学生も加わり、さらに多様な視点を学ぶ機会としてプログラムの充実を図っている。
 当日のプログラムでは、同じシナリオ事例を用いて各学科の学生たちが学んできた専門知識を駆使して最適の医療について共に考える。
 はじめに同じ学科の学生同士で編成されたグループでの討議とグループ発表を行い、次に学科混成により編成されたグループでの討議とグループ発表を行うことで、チーム医療の有効性と共通の目標(アウトカム)を設定する難しさについてより深く考える機会としている。 
 ともに山科区で医療系学部を持つ両大学は、多職種連携教育を核に教育研究協力に関する包括協定を2019年3月に締結。また、京都橘大学が採択された、(公財)大学コンソーシアム京都と京都市による大学を挙げた地域連携の取り組みを促進する「学まち連携大学」促進事業の一環としても、両大学の連携による合同多職種連携教育のさらなる充実を目指している。
 同取組は、実際の医療現場において、患者のための治療・ケアの提案ができる実質的な力を身につけるモデルケースとなりうるものとして注目されている。チーム医療を実践的に学ぶ機会として今後もプログラムの充実を図り、より専門性と実践能力の高い人材を育成し、地域医療への貢献を目指していく。

タイトルとURLをコピーしました