Reblozy 低リスク骨髄異形成症候群の貧血でのファーストライン治療P3試験で好結果 ブリストル マイヤーズ スクイブ

 ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)は1日、Reblozyについて、低リスク骨髄異形成症候群患者の貧血に対するファーストライン治療薬として評価したP3相COMMANDS 試験において対象群と比較して、約 2 倍の患者がヘモグロビン値の上昇を伴う輸血非依存性で改善を示したと発表した。
 COMMANDS 試験は、赤血球(RBC)輸血を必要とする、赤血球造血刺激因子製剤(ESA)による治療歴のない Very low、Low または Intermediate リスクの成人骨髄異形成症候群(MDS)患者を対象に、Reblozylを ESAのエポエチンアルファと比較評価したP3相非盲検無作為化試験である。
 同試験結果は、米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で6 月2 日(米国東部夏時間)にプレスプログラムで取り上げられる。加えて、欧州血液学会(EHA)のプレナリーセッションにおいて、6月10日に一部演題が口頭発表される。
 COMMANDS試験の主要評価項目は、平均ヘモグロビン(Hb)値 1.5g/dL以上の上昇を伴う12 週間にわたる赤血球輸血非依存性(RBC-TI)であった。
 主な副次評価項目は、1 週目から 24 週目における 8週間以上の赤血球反応(HI-E)、12週間以上の RBC-TI および 24 週間にわたる RBC-TI であった。
 試験の適格患者は、輸血を必要とする18歳以上の低リスクのMDS患者であった。
 患者は、24 週間以上にわたり Reblozyl(開始用量1.0mg/kg、最大1.75mg/kgまで漸増)を3週間間隔で皮下投与する群、またはエポエチンアルファ(開始用量450IU/kg、最大 1050IU/kg まで漸増)を1週間間隔で皮下投与する群のいずれかに1:1の割合で無作為に割り付けられた。
 ASCOで発表される COMMANDS 試験の結果は、中間解析の時点で、評価可能な患者147例にReblozyl が、154例にエポエチンアルファが投与され、治療期間の中央値は Reblozyl 群で41.6週間、エポエチンアルファ群で27週間であった。 試験の結果、Reblozyl群の58.5%(n=86)、エポエチンアルファ群の31.2%(n=48)が、主要評価項目である 24週間以内の平均Hb値1.5g/dL以上の上昇を伴う12週間以上の RBC-TI を達成した。

 COMMANDS試験治験責任医師のGuillermo Garcia-Manero氏(テキサス大学MD、アンダーソンがんセンター、骨髄異形成症候群科のセクションチーフ、M.D)のコメント
 慢性貧血、低ヘモグロビン値および輸血依存性は、低リスクの MDS 患者さんにとって主な臨床的課題であり、輸血を必要としない患者さんと比較して死亡リスクが2倍以上高くなる。
 COMMANDS 試験の結果、Reblozylによる治療は、エポエチンアルファと比較して、ESAによる治療歴のない低リスクのMDS患者さんに対して、許容できる安全性および忍容性を示すとともに、赤血球輸血非依存性およびヘモグロビン値の上昇の良好かつ統計学的に有意な改善、治療反応の持続性の改善を示し、すべてのサブグループ全体で同等またはそれを上回る転帰を得ることができた。

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