12月15日に臨時株主総会開催 「渡辺秀一氏解任」、「剰余金特別配当」などの株主提案に反対 メディパルホールディングス

メディパルホールディングスは5日、同社株主の英国投資ファンド シルチェスター・インターナショナル・インベスターズからの臨時株主総会招集請求に対して、12月15日午前10時から東京ベイ有明ワシントンホテルで開催する趣旨を発表した。
 臨時株主総会におけるシルチェスター・インターナショナル・インベスターズの付議議案及びそれに対するメディパルH締役会の意見は次の通り。

(1) 第1号議案(会社提案及び株主提案) 定款一部変更の件
 これまで、メディパルHは、機動的な資本政策及び配当等を図るため、剰余金の配当等は株主総会ではなく取締役会の決議によるとしていた。
 だが、株主還元の拡充や成長投資への充当等について、株主との建設的な対話の重要性が増してきている昨今の情勢を鑑み、株主が株主総会において意思を表明する機会を確保すべく、剰余金の配当等について、取締役会での決定に加え、株主総会で決定できるよう定款の変更を行う。

(2) 第2号議案(株主提案) 取締役渡辺秀一氏解任の件
 同社取締役会としては、反対する。提案株主は、渡辺秀一氏が、長年にわたり当社の経営の最高責任者の地位にあり、資本配分の失敗(低いROE、低い株主還元性向及び余剰資本の滞留)について最終的な責任を負う立場にあると主張している。
 これに対して反対理由は、渡辺秀一氏は、2012年4月に同社代表取締役社長に就任して以来、「Change the 卸」を掲げ、同社グループの経営を牽引し、既存事業の革新と新規事業の創造をさらに推進。業績、配当、株価のいずれにおいても、着実に成果を上げてきたため。
 同社は、「渡辺氏が代表取締役社長を務めた2013年3月期から2026年3月期までの期間、同社グループの売上高、経常利益、当期純利益及びEPS(1株当たり当期純利益)は、安定的かつ着実に成長してきた」特に、「経常利益は2.4倍、EPSは4.2倍にまで増加し、売上成長の1.4倍を大幅に上回る利益率の改善を達成している」と主張している。

(3)第3号議案(株主提案)剰余金特別配当の件
 同社取締役会としては、同議案に反対する。提案株主は、「メディパルHが恒常的に最低10%のROEを達成できるようになるまで純利益の100%を分配すべき」と主張。加えて、本年9月30日を基準日として、1株当たり122円(同社年間普通配当予想額88円と合わせて、2027 年 3 月期の予想1株当たり当期純利益である210円06銭のほぼ全額)の特別配当を求めている。
 これに対しメディパルHは、「短期的な視点から、利益の全てを還元のみに充てれば、同社の成長戦略に基づく成長投資の機会を奪い、中長期的な企業価値の向上や、利益成長による将来の増配余地を損なうおそれがある」などを反対理由に挙げている。  

(4) 第4号議案(株主提案) 自己株式取得の件

 同社取締役会は、反対する。反対理由は、①中期ビジョンにおいて、総還元性向40%を目安とした安定配当を掲げ、株主還元の充実に努めてきた、②現在、次期経営ビジョンの策定を進めており、PALTACの完全子会社化によるシナジー効果等を織り込んだ当社グループの新たな成長戦略について、2027年5月に公表する予定にある、③総還元性向 40%以上としている株主還元方針については、目標水準の引き上げに向けた具体的な検討を開始しているーなど。

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