幹細胞保護・再生技術を基盤とする創薬ベンチャー「イーダーム」に出資 ロート製薬

 ロート製薬は23日、東京科学大発の幹細胞保護・再生技術を基盤とする創薬ベンチャー「イーダーム」に出資したと発表した。
 イーダームが実施したシリーズAラウンドにおける第三者割当増資の引受先として、UntroD Capital Japan、ANRI、中内啓光スタンフォード大学教授とともに参画し、出資を行ったもの。
 ロート製薬は、経営総合ビジョン「Connect for Well-being」の下、人々の健康や幸せを支えるOTC事業やスキンケア事業の他、成長事業として再生医療や医療用眼科領域の事業を推進している。イーダーム社が有する幹細胞の保護・再生を基盤とした独創的な創薬技術は、同社のビジョンと高い親和性を持ってる。
 イーダーム社は、東京大学医科学研究所老化再生生物学分野の西村栄美教授による組織幹細胞の最先端研究を基盤に設立された創薬スタートアップ。皮膚や毛髪の難治性疾患に対する革新的な治療薬の開発と健康長寿を目指し、独自のスクリーニング技術を活かした医薬品開発を行っている。
 脱毛症、皮膚潰瘍、ドライアイ等の組織幹細胞による組織再生が不可欠な疾患に対して、幹細胞を移植することなく、化合物によって幹細胞の保護・再生を促すという世界初の技術を活かした創薬技術を用いて有望な化合物を複数発見し、国内外で関連特許を取得している。
 ロート製薬は、同出資を通じて、革新的な治療薬の開発を支援し、アンメットメディカルニーズへの対応や健康長寿社会の実現に貢献していく。

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