米国スタンフォード大学と改良型 DNAワクチンの経鼻投与製剤共同研究契約締結へ アンジェス

 アンジェスは7日、同日開催の取締役会で、改良型DNAワクチンについて、米国スタンフォード大学 医学部と経鼻投与製剤の共同研究契約締結について決議したと発表した。
 同社 は 、Ramasamy Paulmurugan ス タ ン フ ォ ー ド 大 学 医 学 部 教 授 及びTarikMassoud博士が開発した「Gold-Nanostar Octopod」技術を活用し、新型コロナウイルス感染症を含むウイルス性肺疾患に対し、広範な免疫応答を刺激し、ウイルスの増殖防止、拡散の阻止が期待される改良型 DNA ワクチンの経鼻投与製剤の研究を進めていく。今回の共同研究は、スタンフォード大学において、Dr.Ramasamy Paulmurugan 及び Dr.Tarik Massoud を中心に進める。詳細については、決定次第、公表する。
 スタンフォード大学では、ウイルス性肺疾患に対し、広範な免疫応答を刺激し、ウイルスの増殖防止、拡散の阻止が期待されるワクチンの経鼻投与製剤の研究が進んでいる。
 既に、武漢型の遺伝子配列を持つプラスミドDNA を用いて経鼻投与ワクチンを作製し、マウスを用いた実験で、血清中の抗体(IgG、IgA、IgM)が上昇することを確認している。
 また 、武漢型のみならずβ株等の変異株に対しても中和活性を示すこと、組織学的な検討により、リンパ節・脾臓において、スパイクタンパク質に対する細胞性免疫反応、液性免疫反応が確認されている。
 これらの成果を基に、今後、最新の変異株を用いた経鼻ワクチンの開発を開始する予定である。同共同研究によるアンジェスの研究開発費については、現時点での見通しは300万米ドル程度。同社の当連結会計年度における連結業績、財政状態への影響については軽微であるが、今後、開示すべき事象が発生した場合には、速やかに開示する。

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