ALS患者交流サイトに「世界を旅するALSレストラン」公開  田辺三菱製薬

【「世界を旅するALS レストラン」コンテンツ トップページイメージ】

 田辺三菱製薬は1日、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者のための同社情報サイト「ALS ステーション」内の患者交流サイト「ALS ACTION!」に、「世界を旅するALSレストラン」を公開したと発表した。同コンテンツ(https://als-station.jp/alsaction/restaurant/vol1/)は、ALS患者が世界の料理を自宅で楽しめるレシピを紹介することを目的としたもので、おいしい健康社が制作している。
 田辺三菱製薬は、ALS の病態や治療に関する情報、および各種サポートに関する情報発信サイト「ALS ステーション」や、 ALS 患者のための交流サイト「ALS ACTION!」などを通して、ALS 患者の毎日をサポートする取り組みを行っている。
 今回、「海外旅行に行きたい」、そんなALS患者の願いを叶えるため、自宅に居ながらにして海外旅行気分を味わえる、特別なレシピ・コンテンツを企画した。
 コンテンツの主な特徴は次の通り。
ALS患者向けに嚥下や栄養価に配慮した世界の料理のレシピを紹介
世界の料理やその国の観光地・文化を紹介し、「まるで海外旅行に行った気分」を味わえる
どのレシピも、手に入りやすい材料を使っているため、自宅でも簡単に作れるーなど。
 同コンテンツでは、世界各国を巡りながら、ALS患者向けに飲み込みやすいようアレンジした世界の料理を紹介。どのレシピも、手に入りやすい材料を使い、ご自宅でも簡単にできるように工夫している。世界中のおいしい料理を楽しんで貰うことで、味覚の世界旅行へ案内する。
 第一弾では、東南アジアの世界遺産と食を巡るツアーへ案内する。今後も世界のさまざまな地域の料理を順次追加していく。

【第一弾:東南アジアの世界遺産と食を巡るツアー ページイメージ】


◆監修者からのメッセージ吉野英氏(吉野内科・神経内科医院院長)
 ALSでは、診断前から体重減少が始まっている場合がある。体重を減らさないために食事をしっかりとることはALSの治療として重要である。だが、食事は、栄養を摂るだけのものではない。おいしい料理は、ココロを豊かにし、笑顔にしてくれる。料理の味や匂い、その料理が食べられている国を知ることで、懐かしい記憶を思い出したり、行ったことのない場所に想いを巡らすこともできる。
 ALSは、患者の体の自由を奪い、家族にも長期の介護負担を強いる。体の動きが徐々に制限される中でも、世界の料理やその国の文化に触れ、楽しい食事の時間を過ごしていただきたいと思う。カラダが動かなくても、ココロは自由。ココロはいつでも世界中を旅することができる。

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