
ロート製薬は29日、細胞研究を基盤に「ロンジェビティ」サイエンスの社会実装を加速すると発表した。ロンジェビティは、同社が再生医療、スキンケア、内服、食の知見をつなぎ、長年培ってきた細胞科学を基盤としたもの。
社会実装加速の第一弾として、植物や微生物、藻類由来の「フィトエクソソーム」技術を搭載し、主力スキンケアブランド「肌ラボ」「メラノCC」「オバジ」へ順次展開する。商品単体ではなく、ブランド群を横断する基盤技術として実装することで、先端の「ロンジェビティ」サイエンスを、より多くの顧客に身近な価値として届けていく。
近年、健康、医療、美容、食、テクノロジーといった領域が融合し、健康寿命の延伸が重要な社会テーマとなっている中で、同社はこれまで培ってきた事業と研究開発を「ロンジェビティ」の領域へ統合し、社会実装していく。
ロート製薬が考える「ロンジェビティ」とは、単に寿命を延ばすことではなく、人が長く健やかに、そして若々しく生きることを指す。こうした状態を支えるには、身体が本来備える働き、すなわち個体・臓器・細胞が調和を保ち続ける恒常性が欠かせない。
同社のロンジェビティ研究は、「細胞研究」を起点に、この恒常性維持の仕組みを科学的に理解し、健康で若々しい状態をどう保つかを解き明かすものである。人生100年時代を迎え、健やかに生きることは、一人ひとりの願いであると同時に、家族や地域、社会の活力にも関わる課題でもある。
ロート製薬は、長年にわたり細胞研究を重ね、胃腸薬や目薬をはじめ、スキンケア、内服、食品、医療、再生医療など、人の生涯と身体に関わる領域でその知見を培ってきた。その蓄積によって、健康で若々しい状態を支える仕組みをサイエンスの力で解き明かすことができている。
こうした研究で得られた知を、製品やサービスなど生活者に届く形で社会実装していくことこそが、同社の使命であると考えている。
同社は、医療領域で培ってきた細胞科学に加え、長期にわたりエキスや生薬など、植物や微生物、藻類が持つ力の探究も進めてきた。こうした知見を発展させ、植物や藻類が持つ生命情報の可能性を科学的に解き明かすため、2025年に「フィトサイエンス研究所」を設立。
その中核技術として、植物や微生物、藻類由来の細胞外小胞に着目した「フィトエクソソーム」研究を進めている。フィトエクソソームは、同社が培ってきた細胞科学と、植物や微生物、藻類の多様な可能性をつなぐ新たな研究領域であり、「ロンジェビティ」サイエンスを生活者に届く価値へと変えていく重要な技術と位置付けている。今回第一弾として、植物や微生物、藻類由来の「フィトエクソソーム」技術を、主力スキンケアブランド「肌ラボ」「メラノCC」「オバジ」へ順次搭載する。
今回の「ロンジェビティを推進し、実現する企業」という新たな方向性は、新規事業を単独で立ち上げるものではなく、創業以来培ってきた細胞研究や事業基盤を活かし、既存事業の価値を高めながら、中長期的な成長基盤を強化していくための方針だ。
今後は、スキンケアを起点に、医療、内服、食といった領域へも、ロンジェビティを軸にした価値提供の段階的な拡大を見据えている。
◆瀬木英俊ロート製薬代表取締役社長のコメント

ロート製薬は、「Connect for Well-being & Longevity」のもと、ロンジェビティを推進し、実現する企業へと進化していくことをここに宣言する。創業以来、私たちは一人ひとりが健やかに年齢を重ねるために何ができるかを問い続けてきた。これからも細胞研究を起点にサイエンスを深め、日々の暮らしの中で実感できる価値へと変えていく。日本発の「ロンジェビティ」サイエンスで、健やかに生きる選択肢を広げていく。それが、これからのロート製薬の挑戦である。

