開発中の原発性胆汁性胆管炎治療薬「セラデルパル」 科研製薬とギリアドが国内販売契約締結

 科研製薬とギリアドは29日、原発性胆汁性胆管炎(PBC)治療薬として開発中の「セラデルパル」(開発コード:KC-8025)について、これまでの提携を拡大し、日本における販売提携に関する契約を新たに締結したと発表した。
 セラデルパルは、PBCに対して選択的にペルオキシソーム増殖因子活性化受容体デルタ(PPARδ)に作用する治療薬。
 同契約は、科研製薬と米国ギリアドが買収したシーマベイ社との既存のライセンス契約に基づき、さらに提携を拡大するもので、日本における希少肝疾患の患者の革新的な治療へのアクセスを加速させるという両社共通のコミットメントを反映したものだ。
 PBCは、胆管の慢性進行性の自己免疫疾患で、日本における患者数は推定で約3万7000人とされている。女性に多くみられ、肝損傷を引き起こし、治療が不十分な場合、肝不全に進行して肝移植が必要になる場合がある。
 PBCで最もよく見られる症状は、そう痒症(慢性のかゆみ)と倦怠感で、QOLを大きく損なう可能性がある。PBCの症状は他人には見えないことが多く、PBCの診断までの道のりは長く、困難を伴う場合がある。
 販売提携に関する契約の枠組みのもと、科研製薬とギリアドは、肝疾患領域における双方の補完的な専門性と確立されたプレゼンスを活かし、日本におけるセラデルパルの上市に向けて協働する。
 具体的には、日本における開発、薬事および販売に向けた取り組みは引き続き科研製薬が主導し、適正使用の推進と科学的な情報提供を目的とした活動については両社が共に取り組む。
 両社は、今回の提携により、PBCという疾患への理解向上や患者への支援を行うとともに、患者や医療従事者にとって有意義な価値を届ける。

◆堀内裕之科研製薬代表取締役社長のコメント
 本契約は、PBCとともに生きる日本の患者さんが抱える大きなアンメットメディカルニーズに応えていくための、重要な前進である。当社の日本市場における知見と、ギリアドが有する肝疾患領域における深い専門性と豊富な経験を融合させることで、患者さんが新たな治療選択肢の恩恵をできる限り早く受けることができるよう努めていく。

◆アンドリュー・ヘクスターギリアド日本法人代表取締役社長のコメント
 日本におけるPBC患者さんは、依然として重大なアンメットメディカルニーズに直面している。科研製薬との提携拡大により、患者さんの治療アウトカムの改善につながる新たな治療選択肢へのアクセスを拡大し、医療従事者の皆さんとともに、これらの課題の解消に貢献したいと考えている。
 

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