塩野義製薬は、抗HIV薬「Dovato」(ドルテグラビル/ラミブジン)について、HIV-1感染症の初回治療で同剤とBiktarvy(ビクテグラビル/エムトリシタビン/テノホビル)の有効性および安全性を直接比較したP3b試験(VOGUE試験)において、Biktarvyと同様の抗ウイルス効果を示し、主要評価項目である48週時点の非劣性を達成したと発表した。
また、治療が困難とされる高ウイルス量または低CD4陽性細胞数患者を含む多様な患者集団においても、Dovatoは良好な有効性および高い耐性バリアを示した。同社がGSKとともに資本参加するヴィーブ社が、第26回国際エイズ会議(AIDS 2026)で発表したもの。
VOGUE試験は、HIV未治療成人509名を対象に、経口2剤レジメンであるDovato(n=254)と経口3剤レジメンであるBiktarvy(n=255)を比較したP3b相多施設共同無作為化試験である。
同試験では、主要評価項目として48週時点におけるウイルス学的抑制率(HIV-1 RNA <50 copies/mL)を評価した。48週時点のウイルス学的抑制率において、Dovato群はBiktarvy群に非劣性を示し、主要評価項目を達成した(Dovato群:89%(226/254例)、Biktarvy群:92%(235/255例)、調整後群間差:-3%、95%信頼区間:-8%~2%)。
また、ウイルス抑制達成までの中央値は両群とも4.1週であり、速やかな抗ウイルス効果が認められた。両群ともに治療中の耐性変異の発現は認められなかった。
同試験には、ベースライン時にウイルス量10万コピー/mL以上の被験者が47%、50万コピー/mL以上の被験者が16%、CD4陽性細胞数200 cells/mm³未満の被験者が16%含まれていた。こうした治療上の課題を有する幅広い患者集団においても、Dovatoは良好な治療成績を示した。
安全性については、両群で同様の安全性プロファイルが確認され、新たな安全性上の懸念は認められなかった。また、ウイルス抑制を達成または維持できなかったことを理由とする治療中止例は、Dovato群、Biktarvy群ともに7例であった。

