オプジーボ・ヤーボイ併用療法 悪性黒色腫P3試験でオプジーボ単剤療法と有意差なし 小野薬品

 小野薬品は5日、オプジーボとヤーボイの併用療法について、オプジーボ単剤療法と比較評価した無作為化P3試験(CheckMate-915試験)において、両剤の併用療法は、オールカマー(Intent-To-Treat)集団での無再発生存期間(RFS)で統計学的に有意な改善を示さなかったと発表した。2日にブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)が 公表したもの。
 同試験結果により、術後補助療法における標準治療としてオプジーボの単剤療法で確立されたベネフィットが裏付けられた。オプジーボの単剤療法およびオプジーボとヤーボイの併用療法の安全性プロファイルは、同試験の用量および投与スケジュール(最長1年間、オプジーボ240mgを2 週間間隔で静注とヤーボイ1mg/kgを6週間間隔で投与、またはオプジー ボ480mgを4週間間隔で投与)で、これまでに報告されている試験のものと一貫しており、新たな安全性シグナルは認めらなかった。
 BMSの腫瘍領域臨床開発責任者兼バイスプレジデントのSabine Maier(M.D.)氏は、「CheckMate-915試験では、オプジーボにヤーボイを併用し、現在、術後補助療法の標準治療薬として確立されているオプジーボを実対照薬として比較評価した。免疫療法薬2剤の併用療法が術後補助療法で患者にさらなるベネフィットをもたらす可能性を判断するため、本試験で達成する必要のある高いベンチマークを理解した上で計画した」と同P3試験の目的を説明。
 その上で、「今後も、高リスク悪性黒色腫患者の早期ステージの治療におけるオプジーボとの併用療法でのヤーボイの持つ潜在的な可能性をより理解するため、また、さまざまな設定で新たな併用療法を検討するため、悪性黒色腫の研究に注力していく」とコメントしている。

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