イミフィンジ、イジュド、レンバチニブ、TACEの併用療法 切除不能肝臓がんP3試験で好結果 アストラゼネカ

 アストラゼネカは14日、イミフィンジ、イジュド、レンバチニブおよび肝動脈化学塞栓療法(TACE)の併用療法について、P3相EMERALD‑3試験において良好な結果を得たと発表した。
 塞栓療法対象の切除不能な肝臓がん(HCC)を対象に、TACE単独療法と比較して、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)の統計学的に有意かつ臨床的に意義のある延長を示したもの。主要な副次評価項目である全生存期間(OS)の中間解析においても、本併用療法はTACE単独療法と比較して、OSの延長傾向が示された。
 同試験では、STRIDEレジメン(イミフィンジにイジュドのプライミング単回投与を追加)をレンバチニブとの併用または単独でTACE前に投与し、その後もTACEと併用投与した。
 現時点では正式な検定は行なわれていないが、STRIDEレジメン+TACE併用群とTACE単独群との比較においても、PFSおよびOSの強い延長傾向が確認された。EMERALD‑3試験では、両試験治療群におけるOSおよびその他の主要な副次評価項目の追跡が継続される。
 各併用療法の安全性プロファイルは、それぞれの薬剤で既知のプロファイルと一貫しており、新たな安全性上の所見は認められなかった。これらのデータは今後開催される医学会で発表し、各国規制当局へも共有される。
 HCCは肝臓がんの中で最もよく見られる種類のがんである。塞栓療法の対象となるHCC患者は2026年に20万人以上に達すると見込まれている。塞栓療法は腫瘍への血液供給を遮断するとともに、化学療法や放射線療法を肝臓に直接届けることができる標準的治療法である。だが、塞栓療法を受けた多くの患者で、6~10か月以内に病勢進行や再発が起こる。

◆同試験治験責任医師のGhassan Abou‑Alfa氏(Memorial Sloan Kettering Cancer Center指導医、内科教授、医学博士、法学博士、経営学修士)のコメント
 現在、病勢進行や再発抑制の全身治療の選択肢は限られている状況であるが、STRIDEレジメンによるデュルバルマブとトレメリムマブの併用免疫療法は、塞栓療法適応の肝臓がん患者さんにとって意義ある前進である。
 EMERALD‑3は、レンバチニブおよびTACEに、免疫療法の基盤としてSTRIDEを組み合わせることで、病勢進行のリスクを有意に低減でき、全生存の延長傾向も示した。

◆Susan GalbraithアストラゼネカOncology Haematology R&D担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのコメント
 EMERALD‑3は、併用免疫療法であるSTRIDEレジメンをより早期に、TACEおよびレンバチニブと併用することで、より早期の肝臓がんにおいても転帰の改善が可能であることを示した。これは、切除不能なHCCの患者さんを対象としたP3相HIMALAYA試験で、STRIDEレジメンが持続的な全生存期間の延長を示したという既存のエビデンスをさらに補強するものである。当社は主要な副次評価項目の最終結果を待ちつつ、今回の肯定的なデータについて各国規制当局と協議している。

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