新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」 小児対象国内P3試験開始 塩野義製薬

 塩野義製薬は29日、新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」について、小児を対象とした国内P3試験を開始し、最初の被験者への初回投与が行われたと発表した。
 同臨床試験では、小児(6歳以上12歳未満)の軽症/中等症の新型コロナ感染症患者を対象に、プラセボ群を対象として、ゾコーバを1日1回、5日間投与した際の安全性および忍容性、薬物動態の確認を行う。日本において、120名の患者が登録される予定である(jRCT:2031230140)。
 新型コロナウイルスに対する感染対策が緩和されつつある中で、国内の小児に対する脅威は依然として存在している。だが、12歳未満の小児に使用可能な抗ウイルス薬は点滴薬のみで、新たな治療選択肢として、安全かつ簡便に使用できる経口抗ウイルス薬の開発が求められている。
 なお、同件が2024年3月期の連結業績予想に与える影響については軽微である。

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