経口懸濁剤の「ラジカヴァ ORS」 FDAがALS治療薬として承認 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は13日、経口懸濁剤の「ラジカヴァ ORS」について、12日にFDAより筋萎縮性側索硬化症(ALS)を適応症とする承認を取得したと発表した。
 ラジカヴァ ORSは、ALS治療薬であるエダラボン点滴静注製剤「ラジカット」(日本製品名)と同一有効成分を含む経口懸濁剤で、田辺三菱製薬の開発子会社のミツビシ タナベ ファーマ ディベロップメント アメリカを中心にグローバルで開発しているもの。
 これまで、エダラボンの投与経路は点滴静注に限られていた。ラジカヴァ ORSの承認により、ALS患者にとって、経口で治療薬を服用できるという新たな選択肢が生れた。
 ラジカヴァ ORSは、1日に1回、経口または胃ろうから服用する。薬剤は、ボトルに入っており、薬剤を服用するための水や溶解液は必要ない。
 田辺三菱製薬グループは、注射による痛みや投与のための通院など、ALS患者の負担を軽減するため、ラジカヴァ ORSを新たなALS治療の選択肢として提供できるるように開発を進めてきた。
 なお、同剤は、日本およびスイスで、承認申請済み。

タイトルとURLをコピーしました