アロフィセル 承認後の多施設共同観察研究で改めて有用性確認 武田薬品

 武田薬品は21日、クローン病に伴う複雑痔瘻治療薬「アロフィセル」について、承認後多施設共同観察研究(EUPAS24267)として実施するINSPIRE試験の最初の6か月間の中間解析において、投与6か月後の臨床寛解率は65%を示し、ADMIRE-CDピボタル臨床試験の結果と一貫性を示したと発表した。
 INSPIRE試験は、クローン病に伴う複雑痔瘻の患者を対象に欧州で実施しているアロフィセルの実臨床での有効性および安全性を評価する初のリアルワールド観察研究である。
 同研究結果は、2022年欧州クローン病・大腸炎会議(ECCO)年次総会において公表された。
 同種異系脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた再生医療等製品であるアロフィセルは、EU/欧州経済領域、イスラエル、スイス、英国、日本で承認されており、少なくとも1つの既存治療薬または生物学的製剤で効果不十分なクローン病成人患者の複雑痔瘻に対し、細胞治療による瘻孔の閉鎖の可能性を提供している。

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