統合失調症治療薬「カリプラジン」 シンガポールで双極性障害の承認取得 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は2日、統合失調症治療薬「カリプラジン」について、シンガポールで双極性障害の新規効能の承認を1月25日に取得したことを明らかにした。
 同承認は、連結子会社のミツビシ タナベ ファーマ シンガポールが取得したもので、シンガポール製品名は、Symvenu(シンベニュー)。
 双極性障害は精神疾患のひとつで、正確な原因は不明である。気分が高ぶった躁状態と気分が重く沈んだうつ状態を交互に繰り返す。
 うつ状態の時には憂うつな気分が続き、食欲がなくなることや、体が動かなくなることもある。
 一方、躁状態の時には気分が高揚し、活力および活動性の増加に伴い、睡眠要求が低下する場合がある。その時の状態によって症状が様々で、シンガポールの患者数は約8万人と推定されている。
 カリプラジンは、当社がハンガリーのゲデオンリヒター(Gedeon Richter Plc.)からライセンスを得て、アジアにおいて開発を進めています。カリプラジンは、経口の非定型抗精神病薬であり、当社のテリトリーにおいては、統合失調症の治療薬として、2019年7月にシンガポールとタイ、2020年8月にマレーシア、2021年7月にインドネシアで承認されています。カリプラジンの作用機序は不明な部分はあるものの、中枢のドパミンD2とセロトニン5‐HT1A受容体でのパーシャルアゴニスト作用とセロトニン5‐HT2A受容体での拮抗作用の組合せによって効果を示すと推定されています。また、ドパミンD3受容体、ドパミンD2受容体、セロトニン5-HT1A受容体に対して、高い結合親和性を示すパーシャルアゴニストとして作用することが薬力学的試験(主に血中濃度と薬効の関係を調べる試験)により示されています。
 カリプラジンは、田辺三菱製薬がハンガリーのゲデオンリヒターからライセンスを得て、アジアにおいて開発を進めている経口の非定型抗精神病薬。
 同社のテリトリーにおいては、統合失調症の治療薬として、2019年7月にシンガポールとタイ、2020年8月にマレーシア、2021年7月にインドネシアで承認されている。
 カリプラジンの作用機序は不明な部分はあるものの、中枢のドパミンD2とセロトニン5‐HT1A受容体でのパーシャルアゴニスト作用とセロトニン5‐HT2A受容体での拮抗作用の組合せによって効果を示すと推定されている。
 また、ドパミンD3受容体、ドパミンD2受容体、セロトニン5-HT1A受容体に対して、高い結合親和性を示すパーシャルアゴニストとして作用することが薬力学的試験(主に血中濃度と薬効の関係を調べる試験)により示されている。
 田辺三菱製薬グループは、ゲデオンリヒターからライセンスを得たシンガポール以外の同社のテリトリー国においても、双極性障害の適応の早期承認取得をめざし、各国薬事規制当局への対応を引き続き速やかに行ていく。

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