抗HIV治療における初の長時間作用型注射剤「ボカブリア水懸筋注」日本で承認取得 塩野義製薬

塩野義製薬は1日、グラクソスミスクライン(GSK)およびファイザーとともに資本参加しているヴィーブ社が、日本初の長時間作用型注射剤「ボカブリア水懸筋注」について、5月31日に厚労省より、HIV-1感染症を効能・効果とする製造販売承認を取得したと発表した。
 なお、治療に必要なボカブリア錠(カボテグラビル経口剤)、リカムビス水懸筋注(リルピビリン注射剤(Janssen社))についても同時に製造販売承認を取得した。
 ボカブリア水懸筋注は、リカムビス水懸筋注と併用して2ヵ月に1回もしくは月1回投与する長時間作用型注射剤である。治療開始時には忍容性の確認のため、ボカブリア錠およびエジュラント錠(リルピビリン経口剤)を約1か月間(最低28日間)経口投与する。
 2020年12月に欧州、2021年1月には米国でHIV感染症の適応ですでに承認されており、それぞれVocabria、Cabenuavaの製品名で販売されている。
 日本には推定3万人のHIV感染者がおり、その数は今も増え続け、年間1000人以上が新たに感染している。治療の進歩により予後の状況は改善されてきたが、長期間にわたり服薬しなければならないことや高齢化の推進が、欧米と同様に日本のHIVコミュニティにとっても課題となっている。
 今回の承認取得により、日本でも治療を受ける回数を年6日もしくは年12日に削減することが可能となり、HIV感染者の方々の治療負担の軽減が期待される。
 なお、同件が2023年3月期の業績に与える影響は軽微である。

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