シオノギファーマがナガセ医薬品を吸収合併  塩野義製薬

 塩野義製薬は30日、完全子会社のシオノギファーマが、シオノギファーマの完全子会社であるナガセ医薬品を来年4月1日を目処に吸収合併すると発表した。
 今回の吸収合併は、より高品質で迅速なフルレンジの製造受託およびソリューションの提供を目的としたもの。同実現による、顧客へのビジネス提供価値をより一層向上させ、技術開発型ものづくり企業としてさらなる成長を目指す。
 なお、同件が2022年3月期塩野義製薬の連結業績予想に与える影響は軽微である。
 シオノギファーマは、「最も信頼されるCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)」を目標に、医療用医薬品、治験薬等の製造、販売、分析・試験、医薬エンジニアリング事業を行っている。
 また2020年10月1日付でシオノギファーマが完全子会社化したナガセ医薬品は、高薬理活性医薬品の注射製剤を中心に高付加価値の製造受託に取り組んでいる。
 同吸収合併は、新たな企業基盤構築も視野に入れている。両社が独自に開発した技術、および長年の製造実績で培った知識と経験、育んできた人財を活かして、両社の強みである高薬理活性対応の原薬・固形製剤・注射製剤の製造技術による多様なモダリティの製造受託に加えて、原薬・製剤の連続生産技術開発による新たな医薬品製造のプラットフォームの実現に挑戦していく。
 吸収合併の日程および吸収分割の方式は、次の通り。

【吸収合併の日程】
・吸収合併承認 塩野義製薬取締役会=11月29日
・吸収合併契約書決議 シオノギファーマ取締役会=12月17日(予定)
・契約締結日=12月22日(予定)
・吸収合併契約書承認 シオノギファーマ臨時株主総会=2022年2月(予定)
・合併期日(効力発生日)=2022年4月1日(予定)・合併登記=2022年4月1日(予定)

【本吸収分割の方式】
シオノギファーマ(資本金9000万円)を存続会社とする吸収合併方式とし、ナガセ医薬品(資本金4億9800万円)は消滅する。

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