5人に3人が「生理について話しやすい環境になった」と実感  オムロンヘルスケアが調査結果公表

10月19日の「国際生理の日」に先立って跡調査

 オムロンヘルスケアは12日、10月19日の「国際生理の日」に先立って実施した「生理と健康に関する調査」追跡調査結果を発表した。
 同社が10年前に実施した「女性の健康と生理に対する意識や対策に関する調査」から現在との「生理と健康」に関する意識や実態の変化を確認したもの。
 調査結果では、10年前と比較して、生理に関する情報を入手しやすくなったと87.0%が回答。その理由として、92.7%が情報量が多くなったことを挙げている。
 生理に関する環境が最も変化したと思う事柄は、「テレビや雑誌などのニュースで目にする機会が増えた」が71.3%と最も多く、次に「20代の頃と比べ、生理に慣れたり自分の気持ちも変化し周囲に話しやすくなった」が65.3%と続く。
 また、10年前と比較して、「普段の体調管理」を目的に基礎体温を測定している人が40%から62%と大きく変化した。さらに、5人のうち3人が「生理について相談しやすい・話しやすい環境になった」と回答。
 他人に生理に関して理解してもらいたいかをの設問では、「同性の友人や職場の同僚に理解をしてもらいたい」は73.3%、「異性に理解をしてもらいたい」は87.7%に上った。
 理解してほしい内容は「身体への影響」「個人差があること」「心への影響」が上位であった。
 オムロンヘルスケアでは、1984年に婦人用電子体温計(MC-7L)を発売し、女性の基礎体温管理をサポートしてきた。2009年には、女性の健康管理を応援するプロジェクト「オムロン式美人」を立ち上げ、ライフステージに寄り添った商品開発や情報発信を通じて、女性の美しく健康的な生活に貢献してきた。
 近年では、女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービスが多数登場するなどフェムテック市場が急拡大している。そこで、同社が10年前に実施した「女性の健康と生理に対する意識や対策に関する調査」から現在との「生理と健康」に関する意識や実態の変化を確認するに至った。調査結果の詳細は、次の通り。

1.10年前と比較して、生理に関する情報を入手しやすくなったと87.0%が回答。その理由として、情報量が多くなったと92.7%が回答。

 生理に関する情報を入手しやすくなったと87.0%が回答し、「情報量が多くなった(92.7%)」また「生理のニュースを目にするようになった(36.0%)」と回答した人もいた。この結果から、流通する情報量の増加により生理を取り巻く環境の変化がうかがえた。
 また、「自分の体調や身体についてわかってきた」と41.8%の人が回答しており、情報と接することで自身の身体への関心が高まり、「生理や健康」に関する情報への感度や興味関心が高まっている。

2.生理に関する環境が最も変化したと思う事柄は、「テレビや雑誌などのニュースで目にする機会が増えた」が71.3%と最も多く、次に「20代の頃と比べ、生理に慣れたり自分の気持ちも変化し周囲に話しやすくなった」が65.3%。

 一方で、「職場などで生理への配慮がされるようになった」に“そう思う”と回答した人はわずか18.3%に留まった。自由回答で、職場や知人に対して生理に関する事柄で困ったエピソードを聞いたところ、「男性上司には話しにくい」、「仕事中、トイレに立ちづらい」、「生理休暇があるのに取りにくい」、「女性同士でも生理やPMSに個人差があり、大袈裟、甘えだと思われてしまう」という回答が多く、職場での生理に関する対応には、引き続き課題があることが判った。

3.10年前と比較して、「普段の体調管理」を目的に基礎体温を測定している人が40.0%から62.0%と大きく変化。

 10年前の調査では、「普段の体調管理をしたい」という健康管理目的での基礎体温管理をしている人は40.0%だったのに対し、今年の調査では62.0%となり1.6倍と大幅に増加した。フェムテックの一つである基礎体温計が、生理日や排卵日のチェックだけでなく普段の生活における健康管理ツールとして浸透している。

4.10年前と比較して、5人のうち3人が生理について相談しやすい・話しやすい環境になったと回答。

 10年前と比べて、生理について他人に相談しやすい・話しやすい環境(時代)になったかを調査したところ、「とても話しやすくなった」が12.0%、「話しやすくなった」が51.7%にのぼり、「話しにくくなった」と回答した人は0%であった。この結果から、生理に関する悩みなどを、知識や同じ悩みを持つ人に相談しやすくなることで、生理に関する課題解決の環境が改善してきていると考察される。

5.他人に生理に関して理解してもらいたいかを聞いたところ「同性の友人や職場の同僚に理解をしてもらいたい」は73.3%、「異性に理解をしてもらいたい」は87.7%に。理解してほしい内容は「身体への影響」「個人差があること」「心への影響」が上位。

 「生理について他人に理解してほしいか」を聞いたところ、同性の友人や職場の同僚は、73.3%、異性は87.7%と多くの方が他人に生理への理解を望んでいる結果となった。理解してほしい内容としては、同性や職場の同僚、異性ともに、「個人差があること」「体への影響」「心への影響」がトップ3となり、加えて、異性に知ってほしいこととして「生理のしくみ」「毎月同じではないこと」が上位となった。

◆産婦人科医師/医学博士 対馬ルリ子氏のコメント

対馬氏

 女性は、月経が始まる10代前半から、更年期が終わる50代後半まで、女性ホルモンがゆらぎ、心身の調子が不安定になりやすい特徴がある。だが、そのしくみについて知り、科学的に対処できれば、快適な生活を送れる。
 今回の調査により、10年前はまだ、女性たちは月経トラブルについて相談しにくく、情報も得にくかったけれど、近年のフェムテック(女性の健康を助けるテクノロジー)の進化によって、情報もサポートも得やすくなっている実態が判明した。
 学校で学ぶ機会が少なかった人も、また今まで我慢してきた人も、ぜひこれを機会に、新しいヘルスケアのツールやスキルを手に入れて快適な人生を送ってほしいと願っている。

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