ロシュグループ診断薬事業部門2021年度第1四半期業績 新型コロナ診断薬が寄与し大幅増収

新型コロナパンデミックとの闘いでの診断薬充実、予防・治療での貢献も目指す

 ロシュ・ダイアグノスティックスは21日、ロシュグループ診断薬事業部門の2021年度第1四半期業績について、新型コロナ検査薬のポートフォリオにより、対前年同期比55%の大幅売上成長となり、スイスフランで43億となったと発表した。
 同第1四半期には、新型コロナウイルスの変異を調べる研究用PCR検査などを追加で発売し、新型コロナウイルス検査薬の世界的なリーディングサプライヤーとしてのロシュの立場をより一層強固にした。
 全地域で非常に強固な売上成長を示し、ヨーロッパ、中東およびアフリカおよびアジア・パシフィックは共に+62%、北米+34%、そして中南米+71%であった。
 本年3月に、ロシュはGenMark Diagnosticsと約18億アメリカドル(完全希薄化ベース)の正式な合併契約に署名した。GenMarkの買収により、一つの患者検体で幅広い範囲の病原体を検査する新しい技術にロシュがアクセスできるようになる。GenMarkの買収は、ロシュの新型コロナウイルス用検査を含むモレキュラー・ラボのポートフォリオを拡大させる。この取引は2021年第2四半期に完了する予定である。
 また、2月には、新製品SARS-CoV-2 Rapid Antigen Test Nasal(医療従事者向け)のCEマークを取得した。同製品は、鼻咽頭からではなく鼻腔から検体を採取するため、より負担が少なくより迅速な検査が可能となり、わずか15分で結果が得られる。さらに、その直後、同検査はヨーロッパのいくつかの国々において、患者が家庭で自己検査ができるための特別な承認を取得した。
 これにより、感染の可能性が最も高い人を迅速に特定することができ、速やかな対応が期待できる。家庭での定期的な自己検査は、医療システムにおけるプレッシャーを軽減するため、国家の検査戦略のひとつの要素になり得る。
 ウイルスは、時間の経過とともに自然に変異する。ロシュの研究用試薬、cobas SARS-CoV-2 Variant Set 1 Test は、感染者に見られるこれらの変異を調べる迅速で効果的な方法を検査室に提供する。この検査は、人から人への感染力が高いとされている変異株の主要なスパイク変異を検出するようデザインされており、広く利用可能なハイスループットシステムで測定できる。
 新たに出現する変異ウイルスの定期的な評価により、活動性の新型コロナウイルス感染を検出するロシュの既存の検査薬が正確で効果的であることが示された。
 ロシュは、新型コロナ感染症パンデミックとの闘いにおいて、重要な貢献を続けている。現在、同社には、18の診断ソリューションがあり、感染の検出と診断を助け、感染拡大防止に役立っている。また、医療システムへのデジタルサポートの提供や、治験薬および既存の医薬品ポートフォリオの可能性も追求し続けている。
 加えて、新型コロナ感染症治療と予防の両方を期待できる可能性のある分子を開発、製造、販売するために、ギリアド、リジェネロン、アテアを含む多くのパートナーシップを締結した。

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