熱帯病治療薬共同研究にグローバルヘルス技術振興基金が資金助成  田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は31日、DNDiとの熱帯病(シャーガス病、リーシュマニア症)治療薬の共同研究に対して、グローバルヘルス技術振興基金(Global Health Innovative Technology Fund、GHIT Fund)から助成を受けたと発表した。
 DNDiは、非営利の医薬品開発に取り組む国際的な組織である「顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ」(Drugs for Neglected Diseases initiative)。両者は共に、シャーガス病およびリーシュマニア症を標的としたリード化合物の創薬研究を、本年4月より開始する。
 田辺三菱製薬とDNDiは、GHIT Fundの資金を活用したこれらの疾患に対する化合物探索スクリーニングを2019年9月より実施し、9種のヒット化合物群の取得に成功した。得られたヒット化合物群は、創薬の次のステップとなるリード化合物探索へ進む基準を満たしたため、GHIT Fundから、新たに1.17億円の助成金を受け、リードステージの基準を満たす化合物の取得を2年間のプロジェクトの最終目的として設定している。
 シャーガス病やリーシュマニア症は、特定の寄生虫の感染により引き起こされ、治療が行われないと死に至ることもある疾患で、それぞれ年間に約1万人もの人々が死亡している。既存薬は、深刻な副作用や低い忍容性、長い投与期間、痛みの伴う注射剤、価格の面等で満足度が低いと言われている。
 田辺三菱製薬は「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」をMISSIONとして定め、事業活動を展開している。また、“SDGsへ貢献するマテリアリティ”の中では、“医療アクセスの向上”を掲げている。 同社は、アンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の創製とともに、GHIT Fundへの参画などを通じ世界の人々の健康に貢献することで、持続可能な社会の実現に寄与していく。

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