コロナ禍で男女ともに「ふたり妊活意識」が高揚 ロート製薬が『妊活白書2020 』公開

 ロート製薬は、新型コロナウイルスの影響による意識や行動変化の調査を実施し、その結果を『妊活白書2020』として公開している。同調査は、「妊活」に対する知識・理解の普及を目的としてたもので、2018年から妊活に関する様々なテーマを設定して実施している。2020年の調査では、コロナ禍においてふたり妊活の意識が男女ともに急増し、4人に3人が妊活を継続もしくは再開。 新型コロナウイルスの影響によって意識や行動が変化したことで、ポジティブな考えも浮き彫りにされた。
 2019年の出生数は86万5234人で「86万ショック」とも呼ばれ、少子化の問題はより一層深刻となった。特に、新型コロナウイルス感染症の流行は、妊活においても多大な影響を与えた。
 こうした中、ロート製薬では、コロナ禍で様々な制限がかかり、不安な気持ちを抱える夫婦に少しでも寄り添うことを目的に、今の「妊活」に関する“声”を集めた。これまでふたり妊活を応援し、妊娠検査薬や排卵日予測検査薬を発売してきたロート製薬だからこそ、手伝いできる事項があるとの考えの下、実施された企画だ。
 2018年は「妊活」の認知やイメージや取り組みについて、2019年は夫婦ふたりだけでなく親や行政・会社との関わりについての意識や実態を調査した。2020年はそれらに加え、新型コロナウイルスの影響による意識や行動の変化についても調査した。
 その根底には、「これからも“赤ちゃんが欲しい”と願う夫婦の不安ができるだけ少なくなり、世の中が大きく変化する状況下でも“自分たちなりの妊活”を見つけて進んでいける世相になっていってほしい」との思いが横たわっている。
 妊活白書2020の調査概要は、◆調査期間:2020年12月5日〜6日、◆調査地域:全国、◆調査方法:インターネット調査調査、◆対象:スクリーニング調査=18〜44才男女 (未既婚、子どもの有無を絞り込まずに配信)1万9795名
本調査=①25〜44才既婚男女(子どもはいない、現在子どもを欲しいと思っている)800名、②18〜29才、未婚男女(子どもはいない※妊娠中の人は除く)400名

 新型コロナウイルスの影響による意識や行動変化調査結果・サマリーは、次の通り。

❶ 妊活の認識に変化。ふたり妊活の意識は男女ともに2020年は急増。
 妊活のイメージは、2018年から徐々に「悩んでいる人が行うこと」や「病院で治療を受けること」ではなく、「子どもを望むすべての人が行うこと」と捉えられる傾向に。妊活に対する認識が変わってきていることがうかがえる。
 また、子どもを望む人たちの中で、「ふたり妊活ができている」と答えた人が増えているが、特に2020年はその増加に加速がかかった。

❷新型コロナウイルスの影響下でも、4人に3人が妊活を継続もしくは再開。ふたりで意思決定した選択に87.6%が納得。
 さまざまな制限がかかる中、55.3%が妊活を継続、21.3%は休止していたが、再開。継続・再開・休止、どの選択をしていても87.6%が「その選択に夫婦ふたりが納得している」と回答した。夫婦できちんと話し合いをしていることがうかがえる。

❸新型コロナウイルスの影響が出る前と比べて、「妊活」の意識や行動、情報入手方法に変化が。


 意識の変化として、自分自身の健康に加えて、パートナーの健康もより意識を向けるようになっている。また、特に男性はパートナーの気持ちを気遣うように変化している。
 行動の変化として、食生活や規則正しい生活など、より健康面に気を付ける 傾向が強く、特に 女性は基礎体温の測定やサプリメントの摂取を習慣化するなどの変化があった。
 情報入手先の変化として、パートナーとの関係が深まったのはもちろん、SNS やオンラインサービスの利用が活発化した。特に、一時は妊活を休止したものの再開した人は、積極的にこれらのサービスを利用したり、広く情報収集し、再開を決めたことがうかがえる。

❹新型コロナウイルスの影響によって意識や行動が変化したことで、ポジティブな考えも。
 意識・行動・情報入手先などさまざまなことが変わった理由として、「家庭内で過ごす時間が増えたから」23.7%、「病気や死が身近なものになったから」10.5%「遠方の家族や友人に簡単に会えなくなったから」9.1%などの回答が多く寄せられた。
 また、男性の働き方がフレキシブルになったことも妊活意識や行動変化に影響を与えた。


 なお、妊活白書2020のダウンロード先は、https://jp.rohto.com/-/Media/com/dotest/common/pdf/hakusho2020.pdf

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