Nature Outlook誌への薬剤耐性脅威対処への提言の日本語版が掲載  塩野義製薬

 塩野義製薬は20日、Nature誌のOutlookに載録されたAMR(Antimicrobial resistance、薬剤耐性)の脅威に対処するためのイノベーションの継続と政策変更導入の必要性を強調する提言の日本語バージョンが掲載されたと発表した。Outlookは、科学的、臨床的、社会的に興味の高い分野に焦点をあてた特集企画である。
 AMRは、細菌、ウイルス、真菌および寄生虫によって引き起こされる感染症に対して効果的な予防・治療を行う上で深刻な脅威となっている。同提言は、AMRの脅威への対処として最も重要な新規抗菌薬の継続的なパイプラインを支える収益体制、抗菌薬の価値を決定する評価プロセスの刷新、実効性のある健全な市場形成のための保険償還制度の導入といった、開発から商業化までをトータルで奨励する仕組みの確立を支援している。
 さらに、この取り組みを通じて、塩野義製薬が社会に貢献への使命感を持ち、個々の患者だけでなく社会全体が継続的に抗菌薬の恩恵を受けられるよう邁進していく意志を表明したものである。
 塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「感染症の脅威からの解放」を特定し、抗菌薬の研究、開発、製造、販売・流通、疾患啓発、適正使用と幅広くAMRに対する取り組みを進めている。これまでの同社のAMRに対する取り組みは次の通り。
 ◆AMR対策に関するダボス共同宣言に署名(2016年1月)
l AMR対策の進展へ向けた産業ロードマップの策定(2016年9月)
 ◆AMRポジションペーパー公開(2019年4月)
 ◆新規注射用シデロフォアセファロスポリン抗菌薬セフィデロコルを米国で発売(2020年2月)
 ◆AMR Action Fundへの参画(2020年7月)

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