デジタルセラピューティクス開発支援で業務提携 シミックとサスメド

 シミックとサスメドは、開発から上市後までの包括的なデジタルセラピューティクス(DTx、デジタル治療)開発支援における業務提携に合意した。同提携は、両社がもつ臨床開発の知見とデジタル医療の開発技術を融合させて、国内DTx市場の発展に貢献することを目的としたもの。
 これに伴い、21日より、治療用アプリの開発を目指す国内外の製薬企業やIT企業等を対象に、両社が培ってきたDTx開発の技術・ノウハウ・リソース・チャネルを最大限に活用し、ワンストップでの治療用アプリの開発支援および臨床試験の受託を開始している。
 さらに、DTx上市後の患者様や医療従事者へのサポート体制の構築、流通・品質管理に関するシステム提供、データセキュリティ対策、そして資金調達等の支援等を含めた新しいビジネスプラットフォームの確立を視野に入れたサービス開発も推進していく。
 藤枝徹シミック代表取締役社長執行役員、上野太郎サスメド代表取締役のコメントは次の通り。
 ◆藤枝氏:シミックでは、国内におけるDTx領域でのCROサービスの提供を目指し、2018年頃より検討を進めてきた。DTxは、今後の国内ヘルスケア産業において重要な領域であり、これから規制等の環境整備が進む新たな市場である。様々な知見を融合させて、前例にとらわれず遂行する『開拓精神』を共有できるサスメドとの提携実現により、DTx市場の発展において求められる開発から上市後までの包括的なDTx基盤の構築・提供が可能となった。これにより、日本のヘルスケア産業のさらなる発展に貢献できると考えている。 
 ◆上野氏:DTxは既存治療では解決できないアンメットメディカルニーズを解決する有力な方法であると同時に、「持続可能な医療」を社会と個人双方にとっての最適と矛盾しない形で実現できる可能性があるものであると考えている。
 サスメドは、創業時よりICTの活用で持続可能な医療の実現を目指し、技術開発を行ってきた。シミックとの提携により、弊社の技術を多くの企業に提供することで、日本におけるDTx開発の更なる加速に貢献し得る基盤を構築できるものと考えている。本基盤作りを通じ、日本の医療現場により多くの治療手段を届けることが出来ると信じている。

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