ヤッキョクメシにも変化

 新型コロナが来て7ヶ月が経ちました。マスクの着用や消毒は日常となり、5人以上での密な集会を回避し、勉強会は定員を半分にし、研修会や会議はズームミーティングやマイクロソフトチームズなどのリモートを活用するなどして、感染拡大防止のガイドラインを守っています。

 窮屈になったことのデメリットには、それなりの工夫をして、少しでも良くなるように知恵を出しあい、新しい方法を編み出して対応しています。わずかではありますが、メリットに目を向けてみると、リモートの新しい技を知って使えるようになったことが挙げられるでしょうか。薬局にいながらにして、製薬会社や多くの勉強会に参加することができるようになりました。事前申込をすれば、パソコンやスマホで新薬等の勉強をすることができます。便利に使わせていただいています。

 また、一方では医療機関と連絡を取ることが多くなり、患者さんの情報を共有することが多くなりました。県をまたぐ遠方からの受診ができなくなってしまった患者さんも少なからずいらっしゃいます。そのような患者さんにオンライン診療をされた場合の薬の説明や処方箋の受け渡しなど、レポートを書いたり、伝達する機会が増えました。電話でのお話やドクターに宛てた報告書も簡潔になり、お互いの情報提供がスムーズにできるようになりました。

 薬局の昼食も変化しています。コロナ前はコンビニ等で買って来ることが多かったのですが、今は断然お弁当が多くなりました。不要不急の外出を避けての結果なのかはわかりませんが、中には新しく曲げわっぱのお弁当箱を買って、手作り弁当に精を出すものもいます。私はよくサンドイッチやおにぎらーずを作っています。元々大好きなサンドイッチは溶かしバター、粉からしなど、基礎から丁寧に準備します。おにぎらーずは最近好きな作家の本から知って、はまっています。大きな海苔にご飯と何でも好きな食材をのせて、またご飯をのせたら、大きな海苔で四方から包みます。まあサンドイッチのご飯版です。これが美味しい。食べる時は密にならないように部屋中に広がっていますが、外出する時間が不要ですので、それぞれが有意義に休憩時間を過ごせるようになっていると思いますし、その様子がよくわかります。学生さんはこの間に勉強していることもあります。もちろんリモートの研修会に参加することもあります。

 コロナとの共存は続くでしょうが、それでも前向きに生活したいと思います。質の高いチーム医療のためにお互い協力し、よい影響を与え合い、薬局でもさらによい仕事をしていきたいと思っています。

                                    薬剤師 宮奥善恵

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