カイプロリスとダラザレックス併用P3試験で無増悪生存期間達成      小野薬品

 小野薬品は17日、カイプロリスとダラザレックスの併用(KdD)療法とカイプロリスおよびデキサメタゾンの併用療法を比較評価するP3試験(CANDOR 試験)で、KdD療法の主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を達成したと発表した。同試験結果は、13日に提携先のアムジェンが公表したもの。
 CANDOR 試験では、KdD療法を受けた再発または難治性多発性骨髄腫患者において、疾患進行または死亡リスクが37%軽減した(ハザード比= 0.630;95%信頼区間:0.464 – 0.854;p=0.0014)。
 データカットオフ時点の対照群である Kd 群における PFS の中央値は 15.8 カ月であり、KdD 群では未達であった。
 なお、小野薬品は、2010 年9月に米国オニキス社(現アムジェンの子会社)と、オニキス社のプロテアソーム阻害剤開発プログラムにおける2つの化合物(カイプロリス[注射剤])およびオプロゾミブ[経口剤])について、全がん腫を対象に日本で開発および商業化する独占ライセンス契約を締結している。
 カイプロリスの国内承認状況は、小野薬品が2016年7月、再発または難治性の多発性骨髄腫の治療薬としてカイプロリス、レナリドミドおよびデキサメタゾンの3 剤併用療法で製造販売承認を取得し、同年8月に上市。
 また、2017年5月、カイプロリスおよびデキサメタゾンの2 剤併用療法でカイプロリスを1サイクル目の1日目及び2日目のみ20 mg/㎡、それ以降は56 mg/㎡を点滴静注する用法・用量で製造販売承認事項一部変更承認を取得している。
 本年3 月には、カイプロリスおよびデキサメタゾンとの 2 剤併用療法で、カイプロリスを1サイクル目の1日目のみ 20 mg/㎡、それ以降は70 mg/㎡ を週 1回点滴静注する用法・用量で製造販売承認事項一部変更承認申請を行っている。

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