日本薬剤師会学術大会

第52回日本薬剤師会学術大会で山口県下関市に行ってきました。新幹線で小倉に行き、在来線で門司を経由し、門司港から連絡船で下関に渡りました。

大会特別記念講演 は「獲得免疫の驚くべき幸運 」で、2018年ノーベル生理学賞受賞者 本庶佑氏の素晴らしい研究を、わかりやすくうかがうことができました。

今回の私は薬剤師会の任務がなく、高校の後輩薬剤師と一緒に参加しましたので、いつもとは違い旅を楽しむ気持ちが強かったように思います。お昼はランチョンセミナーではなく、唐戸市場でお寿司をいただきました。市場の隅っこに並べられたテーブルに向かい、詰め詰めで立ち飲み屋さんのような状況で、おいしいおいしいと舌鼓をうちました。この市場の中には多くの屋台があり、とれたての新鮮なネタのお寿司やら一品料理やらが並び、あふれんばかりのお客さんが長蛇の列を作ります。活気あふれる大変人気のスポットです。

その後もシャトルバスで別会場に移動し講演を聞きました。午後から訪れた会場には山口県の日本酒試飲会場が設置されており、有名な獺祭はじめ多くの種類の日本酒が用意されていました。特に美味しかったのは東洋美人と雁木という日本酒でした。薬師と書いて「くすし」という薬剤師によるブレンド日本酒もありました。学術大会にぴったりの催しだなと嬉しくなりました。

診療報酬の地域支援体制加算等の算定要件を満たす日本薬剤師研修センターの点数シールが目的で参加された方もいらっしゃるかもしれませんが、一年に一度各地で開催されているこの大会にはそれだけではない大切なことが多くあると思います。疾病の新しいガイドラインや薬剤の勉強をすることは勿論ですが、全国津々浦々の土地を訪れることができる、旧友と親交を深めることができる、またとない機会にもなります。情報交換や時間の共有も捨てたもんじゃありません。まだ参加されたことがない薬剤師の方々やこれから薬剤師を目指す学生さんにも、ぜひ積極的に参加していただきたいと思います。
    薬剤師 宮奥善恵

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