中外製薬は9月30日、韓国において子会社の「韓国中外製薬」(Chugai Pharma Korea Co., Ltd.)を設立すると発表した。
韓国子会社の設立は、同国における医薬品の販売承認取得および自社販売体制の構築を目的としたもの。新会社は本年11月2日の設立登記を予定している。
韓国の医薬品市場は、急速な高齢化や革新的医薬品へのアクセス改善に向けた国策などを背景に、持続的な成長が見込まれている。ロシュ社との戦略的アライアンスにおいて韓国は中外製薬の開発・販売テリトリーであるが、これまで同社は、韓国市場において、現地でのリソースや当時の製品ポートフォリオの観点から、現地パートナー企業への導出を通じた事業展開を基本としてきた。
だが、現在、中外製薬ではスパルセンタンやNXT007をはじめ、将来的には次世代の中分子医薬品など、同社の創薬力を結集した革新的なパイプラインが相次ぎ控えている。
こうした自社パイプラインの大幅な充実を背景に、今後の韓国市場においては、自社で承認取得から販売までを一貫して担う体制を構築することが、製品価値最大化による患者へのさらなる貢献と、同社グループ全体の成長を力強く牽引すると判断した。
韓国子会社は、その中核を担う自社拠点となる。同社では、今後の新薬上市を見据え、承認申請と製造販売承認を取得できる体制の構築、その後の上市に向けた販売体制構築にむけ、段階的に機能と人員を拡大していく。韓国子会社の概要は次の通り。
◆会社名:韓国中外製薬(英語表記:Chugai Pharma Korea Co., Ltd. / 韓国語表記:한국추가이제약주식회사)
◆設立登記日:2026年11月2日(予定)
◆所在地:S19016, 19F, Parc 1 Tower 2, 108, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, Seoul 07335, Republic of Korea
◆代表者:社長 関雅也氏
◆資本金:30億ウォン
◆出資比率:中外製薬 100%(完全子会社)
◆事業内容:韓国における医薬品の販売承認取得、輸入、販売および関連業務
◆奥田修代表取締役社長 CEOのコメント
成長を続ける韓国市場において自社拠点を設立し、革新的な医薬品を自ら患者さんへお届けするための新たな一歩を踏み出せることを大変嬉しく思う。
ロシュ社との戦略的アライアンスにおいて、韓国は、日本・台湾と同様に中外製薬が開発・販売権を持つ重要な市場である。これまで当社が培ってきた経験と知見を活かし、承認取得から供給・販売までを一貫して担う体制を構築することで、韓国の医療の発展および患者さんの健康に貢献していく。

