29日の「世界脳卒中デー」に因んで医療従事者向けトレーニング施設をライトアップ  G&Gメディカル カンパニー

「世界脳卒中デー」ロゴ

 ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニー(本社:東京)は、29日の「世界脳卒中デー」に合わせて、28日・29日の2日間、同社の医療従事者向けトレーニング施設「ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート東京」(神奈川県川崎市)を脳卒中の啓発カラーであるインディゴブルーにライトアップする。
 脳卒中は、わが国の死亡総数の原因の1割強、入院原因の第2位で、医療費の1割弱、要介護となる原因の3割を占めており、新たな脳卒中の発症予防や患者とその家族の支援は、社会的に極めて重要だ。
 脳卒中は、心房細動という不整脈も原因となるため、同社では、脳卒中治療用デバイスやソリューションを提供するセレノバス事業部と、心房細動の診断・治療機器を提供するバイオセンス ウェブスター事業部が協働。両事業部で、日本脳卒中協会が定める「脳卒中月間」(毎年10月)および世界脳卒中機構が定める「世界脳卒中デー」(10月29日)に合わせて、脳卒中予防の重要性を広く発信し、次の取り組みを実施している。

ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート東京 ライトアップイメージ

①同社施設「ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート東京」を脳卒中啓発カラーのインディゴブルーにライトアップ

②「脳卒中予防のためのセルフチェック」情報提供

③脳梗塞急性期治療に関わる救急隊員、施設の救急救命士、看護師、医師を対象とするウェビナー開催

④当社社員とその家族・友人を対象とする脳卒中予防に関する講演会開催

①では、28・29日の両日にわたり、同社施設「ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート東京」を脳卒中の啓発カラーのインディゴブルーにライトアップ。
 ②の脳卒中予防のためのセルフチェック紹介は、脳卒中の原因の一つに不整脈の一種である心房細動があり、心房細動は約半数の人に自覚症状がない。早期発見のためには、定期的な健康診断の受診に加え、日頃の検脈が役立つことを啓発する。


 ◆脈のチェック(心房細動の見つけ方):
 図のように手首の内側の親指側に3本の指を当て、脈をとる。脈が時計の秒針のように規則正しく打っていれば正常だ。
 不規則に乱れていたり、速くてとりづらい場合は心房細動が疑われます。かかりつけ医を受診し、心電図検査を受ける。また、不整脈で困っている人は、かかりつけ医に相談し、不整脈専門医を紹介してもらうことを推奨したい。

◆脳卒中の早期の受診を呼び掛ける米国脳卒中協会の「ACT-FAST」
 脳卒中の治療は早ければ早いほど、後遺症を軽減できる可能性が高まる。言い換えれば、重篤になるのを防ぐには、一刻も早い対処が必要である。
 米国脳卒中協会が掲げる「ACT-FAST」は、脳卒中の初期症状を見逃さず、すぐに救急車を呼べるようにするための標語だ。
 「Face(顔のまひ):顔の片側が下がる、ゆがみがある」、「Arm(腕のまひ):片腕に力が入らない」、「Speech(言葉の障害):言葉が出てこない、ろれつが回らない」といった症状が一つでも表れたら、「Time(時間):発症時刻」を確認して、すぐに救急車を呼ぶという行動を促している。
 ③では、脳梗塞急性期治療に関わる救急隊員、施設の救急救命士、看護師、医師を対象とするセミナーを開催

司会の森氏


 10月18日にオンラインセミナー「Cover Japan Yokohama West 横浜西部地区における脳梗塞急性期治療の取り組み」を開催した。同セミナーは、脳卒中症例の患者の搬送から治療の過程で、救急隊と受け入れ施設病院の連携を目指したチーム医療の知見向上を目的としたもの。
 地域連携向上のきっかけとなる場の提供で、患者のQOL向上への貢献を目指して、横浜市西部、および隣接地区の脳梗塞急性期治療に関わる救急隊員、施設の救急救命士、看護師、医師を対象に、講義や病院への搬送前のトリアージの実演などが行われた。

パネルディスカッション
 
トリアージ実演


 セミナー参加者からは、「講義に加え、シミュレーターを用いたトリアージの説明やパネルディスカッションからも多くを学ぶことができた。今後の業務に活かしていきたい」、「各領域の専門家にリアルタイムで質問できたのが良かった」などのコメントと共に、今後の定期開催を希望する声もあり、関心の高さがうかがえた。

④の社員とその家族・友人を対象とする脳卒中予防に関する講演会開催では、松丸祐司氏(筑波大学附属病院脳卒中科教授)、桑原大志氏(東京ハートリズムクリニック院長)が講演。 講演会の内容については後日、同社ウェブサイト https://www.jnj.co.jp/ で公開する。

◆ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニー カーディオバスキュラー スペシャルティ ソリューションズ バイスプレジデント岩井智光のコメント
 脳卒中の予防、および患者とその家族の支援が社会的な課題にもなっているが、周囲の人が患者の初期症状に気付いたり、地域の救急隊と病院の連携によってより早い治療ができれば、後遺症の減少も可能である。
 また、脳卒中の原因の一つに心房細動があり、脳卒中に対して、脳血管領域と心疾患領域の両側面から啓発活動が行えるのは、両分野で事業を展開している当社の強みであり、使命であると考えている。
 「人生100年時代」において、脳卒中の予防・治療への取り組みが、人々の健康で幸せな人生への貢献につながっていると確信している。

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