
ケー・エー・シーは、クレハサービス(旧:クレハ分析センター)との間で、骨検査事業に関する譲渡契約を本年7月31日付で締結した。
同契約締結に伴い、ケー・エー・シーは2027年4月1日より、従来から提供している病理組織標本作製サービスに加えて、骨形態計測、マイクロフォーカスX線CT、骨密度測定、骨強度測定等の骨検査受託サービスを新たに開始する。
同サービスは、ケー・エー・シーならではの動物試験から病理組織標本作製、各種骨検査までを一貫して提供できる体制を構築し、これまで以上に骨領域の研究開発の推進に貢献する。
今回の契約締結によりケー・エー・シーは、クレハサービスより同社が長年提供してきた「骨形態測定」(骨形成測定、骨構造、骨形成、骨吸収パラメータ測定)、と「一般検査」(骨構造解析/μCT、骨密度・骨塩量測定/DXA、骨強度試験)を2027年4月に承継する。
これにケー・エー・シー既存サービスの「標本作製」(非脱灰薄切標本、非脱灰研磨標本、脱灰パラフィン標本、免疫組織化学染色標本)を加えて、動物試験から病理組織標本作製まで一貫した骨検査事業のトータルサービスを展開する。
具体的には、滋賀県栗東市にある生物科学センターのバイオサイエンス事業部病理部門で、顧客に対するサービス提供体制を維持するとともに、骨・硬組織研究分野における研究支援サービスの継続的な提供を図る。
また、クレハサービスが長年培ってきた非脱灰樹脂薄切標本作製、非脱灰樹脂研磨標本作製、脱灰標本作製に関する技術・ノウハウについても承継し、ケー・エー・シーがこれまで築き上げてきた技術基盤と品質の維持・向上に取り組む。
一方、クレハサービスは2027年3月まで事業を継続し、顧客へのサービス提供に支障が生じないよう円滑な移管を進める。

7月31日に執り行われた調印式では、ケー・エー・シーの北村典社長が、「今回の事業承継により、当社がこれまで提供してきた硬組織の病理組織標本作製サービスに加え、骨形態計測やマイクロフォーカスX 線CT、骨密度測定、骨強度測定等の骨検査サービスを新たに提供できる体制が整う」と強調した。
加えて、「クレハサービスが培ってきた非脱灰標本作製技術や骨研究分野のノウハウを承継することで、骨・硬組織研究領域における研究支援サービスを一層強化する」と宣言。その上で、「来年4月より動物試験から病理組織標本作製まで一貫した骨検査サービスを開始し、骨関係ではケー・エー・シーと言われるように事業を成長させて製薬企業やアカデミアの研究開発に貢献していきたい」と抱負を述べた。

クレハサービスの小山正泰社長は、「2025年6月に骨検査事業からの撤退を発表して以来、これまで当事業をご利用頂いてきた顧客、取引先への不便を解消すべく、当事業の継承先を模索していた」と事業譲渡までの経緯を説明。
さらに、「縁あって、この業界に精通したケー・エー・シーとの契約に無事こぎつけて安堵している」と述べ、「弊社は2027年3月末をもって当事業の活動を停止するが、これまで培ってきたスキル、ノウハウを適正にケー・エー・シーに引き継いでいくので、今後とも変わらぬご愛顧を賜りたい」と訴えかけた。
