開発中の光線過敏症・XLP治療薬「デルシメラゴン」 レオ ファーマに譲渡 田辺ファーマ

 田辺ファーマは18日、光線過敏症・X連鎖性プロトポルフィリン症(XLP)治療薬として開発中の選択的メラノコルチン1受容体作動薬「デルシメラゴン」について、グローバル開発および販売権を含むすべての権利をレオ ファーマへ譲渡する契約を締結したと発表した。
 同本契約に伴い田辺ファーマは、一時金および直近のマイルストーンを合わせて最大4億3500万ドル(約718億7000万円)を受け取り、さらにその後のマイルストーン達成時の追加支払いおよび販売額に応じた段階的ロイヤリティを受ける。
 デルシメラゴンは、田辺ファーマが初期研究からグローバルな臨床開発まで一貫して創製・開発した経口投与可能な新規の合成非ペプチド性低分子化合物である。適応症は、光線過敏症(日光曝露による激しい疼痛を含む)の既往を有する赤芽球性プロトポルフィリン症(EPP)およびX連鎖性プロトポルフィリン症(XLP)。
 同剤は、米国FDAよりファストトラック指定およびオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定を受けている。FDAへの新薬承認申請(NDA)は、6月30日に提出しており、田辺ファーマは、引き続き米国での承認取得に向けて取り組みを進める。
 また、現在進行中の臨床試験は予定通り継続され、適切な段階でレオ ファーマへ移管される予定だ。

◆原田明久田辺ファーマ代表取締役CEOのコメント
 本契約は田辺ファーマにとって非常に意義深い成果である。レオ ファーマは、皮膚科領域および希少疾患において長年の実績と高い専門性を有しており、デルシメラゴンがEPPおよびXLP患者さんにとって初の経口治療薬となる可能性をさらに高める最適なパートナーであると信じている。
 この合意は、田辺ファーマが独自性のあるサイエンスと緻密な臨床開発を、患者さんやステークホルダーの皆さまにとって意義のある価値へと結びつけられる私たちの力を示している。また、田辺ファーマが日本を基盤とした戦略領域への投資に向けて財務面・戦略面の柔軟性を高めることにもつながる。

◆Christophe Bourdonレオ ファーマCEOのコメント
 デルシメラゴンは、顕著なアンメットニーズを持つ患者さんへ特化した医薬品を届けるという我々の戦略と高い親和性を持つ、希少疾患治療に対する非常に魅力的な後期開発候補品である。
 P3相INSPIRE試験の良好な結果は、デルシメラゴンがEPPおよびXLPの初めての経口治療薬となる可能性を示しており、患者さんの生活機能の向上というメリットをもたらすことを裏付けている。田辺ファーマ、試験責任医師、患者団体、規制当局と緊密に連携し、この重要な新規治療法をEPPおよびXLPの患者さんへ提供できるよう尽力していきたい。

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