アンジェスは22日、共同開発契約を締結するバイオ医薬品企業「Vasomune 」(所在地:カナダ)が、8月3日~6日に米国フロリダ州キシミーで開催される 2026 年軍医療システム研究シンポジウム(MHSRS)において「戦闘関連傷害における血管漏出」をテーマに発表することを明らかにした。
Vasomune 最高科学責任者(CSO)のHarold Kim 博士が、傷害や疾病に伴う広範な病態の根底にある「血管漏出」を標的とするTie2受容体アゴニスト(AV-001)について発表するもの。
血管漏出とは、血管内壁を形成する内皮バリアの破綻によって、体液やタンパク質が血管外へ急速に漏出し、周辺組織へ流出する現象だ。
この結果、浮腫や多臓器不全を引き起こす可能性がある。血管漏出は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、出血性ショック、外傷、重度熱傷後のショックなど、防衛及び公衆衛生上重要な疾患に共通してみられる重篤な病態である。
Kim氏の発表では、VasomuneのPegevongitide(AV-001)に関する最新情報が紹介される。Pegevongitide は、Tie2受容体を活性化する世界初の PEG化ペプチド医薬候補で、血管内皮を安定化させることで、血管漏出のその発生源から抑制を目指している。Vasomuneは、現在、アンジェスとの共同開発プログラムを通じてPegevongitideの臨床開発を進めている。
◆Harold Kim氏のコメント
血管漏出は、爆発外傷や熱傷、さらには感染症に起因するARDSまで、多くの傷害や疾患を結びつける共通の病態である。MHSRS のコミュニティに私たちの研究成果を紹介し、私たちが治療に挑戦している独特な医療課題を深く理解されている研究者や臨床医の皆様と直接交流できることを嬉しく思う。

