AIと画像解析技術を活用した産業 DX推進でフツパー社と資本業務提携 ロート製薬

 ロート製薬は13日、フツパー社と資本業務提携を締結したと発表した。同提携を通じてフツパー社のAI技術を活用した産業 DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、生産プロセスの最適化に加えて、AIエージェントを活用した効率的かつ創造性のある研究開発の実現を目指す。
 近年、製造業の現場では、労働力不足や生産性向上が課題となっており、AIや画像解析技術を活用することによる創造性向上や効率化のニーズが高まっている。
 フツパー社は、AIと画像解析技術を駆使し、製造業の現場における省人化・自動化を推進するスタートアップ企業だ。産業DXを推進し、研究開発や生産プロセスの効率化を目指している。
 2025年1月には AI・ロボティクス分野の世界的な第一人者である金出武雄氏(カーネギーメロン大学教授)を技術顧問として迎え入れ、さらなる技術力強化とイノベーションを加速している。
 ロート製薬は、フツパー社への出資を行い、フツパー社の成長戦略を支援するとともに、今後の技術革新を共に推進していく。同出資により、フツパー社は事業のさらなる拡大を図り、既存の製造業向けAIソリューションの開発を加速させる。
 また、同提携により、ロート製薬とフツパー社は共同で研究開発プロセスの自動化・効率化に関わる事業を進める。ロート製薬のバイオ・化学の研究開発に関わる知識とノウハウ、フツパー社のAI技術を融合し、研究開発の創造性向上と自動化を両立するAIエージェントを開発し、新たな市場への参入を目指す。

◆フツパー社技術顧問金出武雄氏(カーネギーメロン大学教授)のコメント
 製薬製剤分野で研究開発と製造という表裏両輪で、しかも、 AI・ロボットで 実験・製造・観測という物理プロセスを含みながらの創造性と効率化を目指すことで大きな可能性を開けると考えられる。

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