ドライアイ治療用点眼剤 「ジクアスLX点眼液」 国内で製造販売承認取得 参天製薬

 参天製薬は20日、ドライアイ治療用点眼剤「ジクアス LX 点眼液 3%」について、同日付で日本における製造販売承認を取得したと発表した。
 同剤は、2010年から日本で販売している「ジクアス点眼液 3%」(1 回 1 滴、1 日 6 回点眼)を製剤改良により点眼回数を1日3回に低減した製剤である。
 ドライアイ治療において点眼遵守の低下をもたらす要因のひとつとして、点眼回数が多いことが挙げられる。点眼回数を減らしたジクアス点眼液の開発は、臨床上有益であり、患者の点眼における負担低減につながるため、今回の製剤改良を行ったもの。
 有効成分であるジクアホソルナトリウムは、P2Y2 受容体アゴニストで、結膜組織に作用し、水分および分泌型ムチンの分泌を促進するとともに、角膜上皮の膜結合型ムチンの産生を促進する作用を有する。
 これらの作用に加えて「ジクアス LX 点眼液 3%」は、涙液中脂質増加作用を有することで量的・質的の両面から涙液異常を改善し、眼表面を正常な環境に近づけて薬効を発現する。
 同剤の有効性については、日本人ドライアイ患者を対象としたP3試験において角膜フルオレセイン染色スコアを指標とした角膜上皮障害に対し、プラセボ点眼液に対する優越性が検証され、P3b試験において、点眼遵守率が既存のジクアス点眼液と比べて有意に上回った。
 また、P3試験およびP3b 試験において、重篤な副作用は眼局所・全身ともに認められなかった。

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