関節リウマチ治療薬「リンヴォック(R)」新発売  アッヴィ

 アッヴィは24日、関節リウマチ治療薬「リンヴォック」を同日付けで新発売したと発表した。同剤の効能・効果は、既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)。
 リンヴォックは、低分子のJAK阻害剤で、1日1回投与の経口薬剤。中等度から重度の関節リウマチ患者にとって、csDMARDとの併用または非併用に関わらず、簡便な投与方法で高い効果が得られる、新たな治療選択肢となる。
 アッヴィは国内において、リンヴォックを既存治療で効果不十分な関節リウマチの治療薬として2019年2月26日に製造販売承認申請し、本年1月23日に承認された。同承認は、中等度から重度の関節リウマチ患者を対象とした大規模SELECTP3試験のうち、5つの国際共同P3試験と国内2b/3相試験に基づいている。
 5つの国際共同P3試験と国内国内2b/3相試験において4500名を超える様々なな背景の中等症から重症の関節リウマチ患者を対象に、リンヴォック(R)の有効性、安全性および忍容性の評価がされている。リンヴォック15㎎錠は、単独療法またはcsDMARDとの併用療法のいずれにおいても、関節リウマチの徴候および症状の改善、X線画像上の関節破壊進行抑制、および身体機能の改善が認められ、いずれの試験でも、すべての主要評価項目および重要な副次評価項目を達成した。臨床的寛解(DAS28CRP<2.6)については、SELECT-COMPARE試験ではリンヴォック15mgが12週時に28.7%、26週時に40.9%の達成率を示し、SELECT-SUNRISE試験ではリンヴォック15mg群が12週時に57.1%の達成率を示した。最も多く発現した重篤な有害事象は、感染症であった。

タイトルとURLをコピーしました