九州ブロック血液センターによると、九州・沖縄において、10月中旬以降、異例なほどO型の供給数が急増し、一時は最大1300人分の献血が不足するも、市民の協力で約500人分まで回復した。だが、通常40%を占めるはずのA型の献血が予測以上に少ない異例な事態が続いている。血液型の需給(献血と供給)バランスがこれほど大きく崩れたことは、近年では異例な事態だ。
11月1日から12月13日までで、A型における献血と供給の差が既に約750人分となっており(図)、輸血医療に支障を来さないためには、今後予定している献血数よりもさらに献血に協力する必要がある。
例年献血が減少する年末を迎え、九州・沖縄における輸血用血液製剤の安定供給を堅守するため、九州ブロック血液センターでは、県民に対して広く献血の協力を呼びかけている。