新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」市販後調査第7回中間報告 3月5日まで3万5144人に使用 塩野義製薬

 塩野義製薬は、2022年11月24日~2023年3月5日までの新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」の使用状況や副作用に関する市販後調査の第7回中間報告を、同社医療関係者向けサイトで公表した。その間の推定使用患者数は3万5144人で、重篤な副作用報告は、アナフィラキシー反応1件、間質性肺疾患1件、胃腸障害1件、横紋筋融解症1件、妊娠、産褥および周産期の状態1件、月経中間期出血1件、低体温1件、血圧低下1件の合計8件あった。
 使用患者の年齢群別内訳は、10歳以上20歳未満3251人、20歳以上30歳未満6137名、30歳以上40歳未満6563人、40歳以上50歳未満7589人、50歳以上60歳未満6111人、60歳以上70歳未満2469人、70歳以上80歳未満1391人、80歳以上90歳未満1103人、90歳以上530人。年齢別では、20代から50代の使用が多く、全体の75.1%を占める。
 副作用は、重篤症例8件、非重篤な副作用例数は608件。
 608件の内訳は、神経障害114件(頭痛90件など)、胃腸障害349件(下痢176件、悪心89件、嘔吐36件など)、皮膚および皮下組織障害64件など。
 また、現在、肝機能障害を有する被験者を対象とした臨床薬理試験を実施中で、市販直後調査において現時点で、中等度の肝機能障害のある患者へゾコーバを投与した症例が7例集積されている。現時点で副作用等の発現はない。

タイトルとURLをコピーしました