大正製薬は7月31日、米国Kaigene社と胎児性Fc受容体(FcRn)阻害剤「KG006」の日本における独占的ライセンス契約を締結したと発表した。
同契約により、大正製薬は日本国内における「KG006」の研究、開発および販売に関する独占的権利を取得する。
FcRnは免疫グロブリンG(IgG)と結合し、IgGが体内で分解されることを防ぐ受容体である。FcRnを阻害することでIgGの分解が促進され、病態に関与するIgG自己抗体の血中濃度が低下して自己免疫反応が抑制されることから、FcRn阻害剤は自己免疫疾患治療薬として用いられている。
「KG006」は、既存のFcRn阻害剤とは異なる抗体構造を有しており、非臨床段階の検討において良好なプロファイルを確認している。同社では準備が整い次第、日本国内における臨床試験を開始する。
大正製薬は、2型糖尿病治療剤「ルセフィ」、経皮吸収型鎮痛消炎剤「ロコア」および不眠症治療薬「ボルズィ」をはじめとする低分子医薬品に加え、TNFα阻害薬「ナノゾラ」の開発・販売を通じて培った知見を活かし、抗体医薬品の研究・開発にも取り組んでいる。
また、開発ステージを問わず、有望な新規治療選択肢の創出を目指し、提携および導入機会を積極的に検討している。同契約により、開発パイプラインに「KG006」を加えるとともに、自社創製の抗体医薬品の研究・開発も引き続き推進していく。

