「エンスプリング」 国内初のMOG抗体関連疾患の再発予防治療薬として適応拡大申請 中外製薬

 中外製薬は7月31日、当社創製pH依存的結合性ヒト化抗IL-6レセプターモノクローナル抗体「エンスプリング」(一般名:サトラリズマブ、遺伝子組換え)について、MOG抗体関連疾患の再発予防を適応症として、厚労省に製造販売承認申請を行ったと発表した。
 今回の承認申請は、成人および青年期(12~17歳)MOGAD患者を対象としたグローバルP3試験(METEOROID試験)結果に基づくもの。日本における開発は中外製薬が実施しており、日本人の患者も同試験に参加している。

 MOGADは、病原性自己抗体である抗MOG抗体が、中枢神経系の神経線維のミエリン鞘上にあるMOGに結合することで脱髄が生じる自己免疫疾患で、視神経、脊髄、脳に炎症などの症状(視力障害、感覚障害、運動障害、排尿障害など)を呈する。MOGADの再発抑制に対し承認された薬剤はなく、現在使用されている治療法では成人患者の8割が再発性の経過をたどる慢性疾患で、アンメットメディカルニーズが高い。炎症性サイトカインであるIL-6は、自己抗体の産生促進や炎症作用の誘導などを介して、MOGADの発症に関与している可能性がある。日本の推定患者数は約1700人。

◆奥田修中外製薬代表取締役社長 CEOのコメント
 MOG抗体関連疾患(MOGAD)は、繰り返す再発により視野・視力障害や麻痺などの神経症状が残り、患者さんの生活に長期的な影響を及ぼす希少な自己免疫疾患である。
 エンスプリングは、国際共同P3試験において、プラセボと比較して再発リスクを68%低減した。承認された治療薬のない本疾患に対し、一日も早くエンスプリングを患者さんにお届けできるよう、当局と緊密に連携していく。

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