「平出油屋の菜種油」守るためのクラウドファンディングで目標額1000万円達成、ネクストゴールに挑戦! とうふ屋おはら

 超高齢化社会を迎えたわが国では、「健康寿命」への認識が不可欠となっている。こうした中、生活習慣病発症との関連が深い活性酸素を消去する生活習慣の重要性が高まっており、サポニン摂取もその一つとして注目される。脂質酸化抑制作用によりLDLコレステロールの酸化を抑制し動脈硬化を防止したり、肝臓に蓄積される脂肪の酸化を防ぎ肝機能を高めたりするサポニンは、日本の伝統食材である豆腐や納豆などに豊富に含有されている。
 他方、とうふ屋おはら(福島県喜多方市、店主 小原直樹氏)では、油揚げ用の油としてこれまでずっと重用してきた会津の老舗で2022年末に廃業した平出油屋(福島県会津若松市 代表:平出祐一氏)の菜種油製造に用いる伝統的な油搾りの技術を後世に残すため、設備投資費などの資金を募るクラウドファンディングに挑戦している(期間6/22~7/31)。 平出油屋 の菜種油は、からりと揚がり、香りや色が長持ちするのが特徴だ。煮物に使えば、油が出汁となってうま味が増す。 気になるクラウドファンディングは、 7月17日に目標額1000万円を達成したが、引き続きネクストゴール1600万円を目指す。

小原氏

 今では全国的にも珍しくなった玉締め圧搾法という油搾りを代々守ってきた江戸時代から6代続く老舗の平出油屋が、全国の多くのファンに惜しまれながら2022年末に廃業した。設備の修理が必要になったことや後継者不在が主な理由であった。
 「何とか、この油搾りの設備と技を後世に残したい」と思い廃業前に小原氏は、平出氏に弟子入りして玉締め圧搾法の技を教わった。さらに、今では製造されていない玉締めの搾油設備一式を譲り受け、次世代に職人の技をバトンタッチする計画を立てた。
 移設先は、大和川酒造店(喜多方市)の佐藤彌右衛門会長の紹介による古民家の土蔵を予定している。だが、土蔵の修理改修や設備の移設に多額の資金が必要となり、自己資金だけでは不足するため地域の仲間と協力してプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングに挑戦してきた。クラウドファンディングの概要は次の通り。

【プロジェクト名】職人技を継承!昔ながらの玉締め圧搾法で搾る「平出油屋の菜種油」を守りたい

【プラットフォーム】campfire(キャンプファイヤ)

【開始】2024/6/22(土)

【終了】2024/7/31(水)

【目標金額】1000万円

【資金の使途】

・物件修理と工事
・搾油設備の修理と移設
・移設不可能な設備の購入

【方式】All-or-Nothing方式(目標金額に達しなければ不成立)
 7月17日、クラウドファンディング終了まであと13日残す中、目標金額1000万円を達成した。これで新たな搾油施設をつくる費用は確保できたが、次代を担う若い世代を育成し、搾油事業を軌道に乗せるためには、まだまだ資金が必要となる。引き続き、ネクストゴールの1600万円に挑戦する!

【追加資金の使途】
・ナタネの買い付け費用(1年分)

・ビン・缶などの資材の購入費用

・候補物件の第2の土蔵の倉庫(ナタネや資材置き場)への改修

・研修生の手当(事業が採算に乗る前に育成する必要があるため)
 小原氏は、引き続き全国の支援を期待している。campfireのプロジェクトページURLは、https://camp-fire.jp/projects/view/763267

◆とうふ屋おはらについて
 とうふ屋おはらは、東京の広告代理店を退職して会津に移住した小原直樹氏(京都大学法学部卒)が2000年に創業。全国豆腐品評会(全国豆腐連合会主催)に毎回出品しており、2024年615日に開催された第8回全国豆腐品評会の東北地区大会(予選)で「もめん豆腐」(木綿豆腐部門)と豆幻郷(充填豆腐部門)の2部門で金賞を受賞し、秋の全国大会に出品する権利を得ている。

◆小原氏の自己紹介

 以前は東京でサラリーマン生活をしていましたが体調を崩し退職。食べ物や農業の本を読み漁る中で衰退する日本の農業と食料自給率の低さに驚愕しました。 一目ぼれした会津に移住。大好きな豆腐や油揚げを作ろうと、独学で豆腐作りに挑戦し2000年に豆腐屋を開業しました。
とうふ屋おはら店舗 空き家を夫婦二人で修理改装した
創業以来、日本一おいしい豆腐づくりを目指し改良と研究を重ねるということを繰り返しています。
厚揚げは焼いても煮ても美味しい。温めると揚げたてのようにフワフワ。
そんな「とうふ屋おはら」の人気商品に平出油屋さんの菜種油を使用した揚げ物があります。厚揚げは焼いても煮ても美味しい。温めると揚げたてのようにフワフワ。
この菜種油との出会いは衝撃的でした。開業前に揚げ物に使う油を探していたときに、地元の平出油屋さんを紹介され、試してみるとこれまで食べたことがない美味しさ!いくらでも食べられる。自分で揚げた油揚げに自分が一番のファンになってしまいました。
 
繰り返し使っても、油を継ぎ足すことで力を取り戻します
市販の油と違いクセがなく油抜きが不要で、しかも、油の鮮度が落ちにくいので継ぎ足しながら繰り返し使っても、香りや色が長く持続します。 
そんな油で揚げた油揚げは、焼かずに刻んで柚子こしょう醤油で食べると最高!厚揚げは焼けば香ばしくなり、煮物にすると油がダシになって旨味がアップ。油抜きなんて、もったいなくてできません。平出油屋さんの油は、伝統的な玉締め圧搾法という製法で時間をかけて絞られていて、水も薬品も使いません。「何も足さない、何も引かない」方式。そのため、油分以外の菜種の栄養成分がたっぷり含まれ、色も菜種の黄色となります。


 
低圧で時間をかけてゆっくりと搾られます
菜種やゴマを丸ごと搾る昔からの技術は、6代目の平出祐一さんによって大切に守られてきました。
6代目の平出祐一さん
今は静かに再開を待つ、平出油屋さんの設備
このままでは会津の宝のひとつがなくなってしまう。その技をそのまま未来につなげたい!との思いから地元の仲間の協力を得てこのプロジェクトを立ち上げました。
平出油屋さんの玉締め設備は一式譲っていただけることになっているものの、様々な事情から新たに工場にする物件を確保する必要があります。候補となる建物は複数見つかっていますが、稼働に向けてはかなりの費用が見込まれます。
たくさんの方の手に平出油屋さんの技を継承した油を渡すことができますよう、お力をお貸しください。
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