トータルケアエコシステム構築推進で早期乳がん対象にウェアラブルデバイスによる臨床研究開始 第一三共

 第一三共は8日、トータルケアエコシステム構築の一環として、早期乳がん患者を対象としたウェアラブルデバイスを用いて身体活動量を評価する臨床研究(TRACK-BC)を日本において開始したと発表した。
 同研究は、ウェアラブルデバイス「Fitbit」と患者情報などを記録するスマートフォンアプリを用い、術前化学療法を開始する早期乳がん患者の化学療法に伴う身体活動量の変化を明らかにし、身体活動量の変化と健康状態の変化の関連性を評価することを目的とした臨床研究だ。10施設において100名の早期乳がん患者の参加を予定している。
 乳がんは、生産年齢人口に含まれる45~54歳の罹患率が高く、女性の就労を含む社会的な問題の一因とされている。同研究により、身体活動量の低下時期などが明らかになることは、治療を受けながら働く女性の就労スケジュールやライフイベントの計画、仕事の配分、休息やサポート体制の確保などに貢献することが期待される。
 また、第一三共は、トータルケアエコシステムの構築の一環として、同研究で取得したデータをトータルケアプラットフォーム上で利活用する仕組みの構築を目指し、将来的には診断支援技術や新たなサービスの開発に展開していく。
 同社は、第5期中期経営計画において、トータルケアプラットフォームを軸としたデータの統合・活用により、一人ひとりに寄り添ったシームレスなトータルケアを提供することを目指している。同研究や今後の取り組みを通じて、個人の健康促進から、予防、治療、予後のケアにわたるトータルケアエコシステムの構築を促進していく。

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