トラスツズマブ デルクステカン 転移再発乳がんP3試験で好結果 第一三共

 第一三共は、トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd/DS-8201、抗HER2抗体薬物複合体[ADC])について、転移再発乳がん患者を対象としたグローバルP3試験(DESTINY-Breast06試験)において、主要評価項目である増悪生存期間での同剤投与群は化学療法群に対し統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示したと発表した。
DESTINY-Breast06試験は、内分泌療法及びCDK4/6阻害剤または複数の内分泌療法による前治療を受けたHR陽性かつHER2低発現(HER2超低発現を含む)の化学療法未治療の転移再発乳がん患者866名を対象に、同剤の有効性及び安全性を治験医師選択薬(化学療法)投与群と比較して評価するグローバルP3試験である。
 同試験の主要評価項目であるHR陽性かつHER2低発現(IHC1+またはIHC 2+/ISH‑)の化学療法未治療の転移再発乳がん患者における無増悪生存期間において、同剤投与群は、化学療法群に対し統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示した。
 また、同剤投与群における臨床的に意義のある改善は、HER2超低発現の患者集団及び全患者集団(HER2低発現及びHER2超低発現)でも一貫して認められた。
 主要な副次評価項目である全生存期間については、同剤投与群は化学療法群に対し初期の改善傾向が認められたものの、初回中間解析時点において十分なフォローアップ期間に達していなかったため、他の主要な副次評価項目とともに引き続き評価が継続される。
 また、安全性上の新たな懸念は認められず、本剤の他試験と同様の傾向であった。同試験結果の詳細は、今後、学会で公表する予定である。
 第一三共は、化学療法未治療のHR陽性かつHER2低発現(HER2超低発現を含む)乳がん患者に新たな治療の選択肢を提供できるよう同試験結果に基づき、日本を含めたグローバル承認申請に向けた準備を進めていく。

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