計700億円のその他費用計上で2024年3月期利益予想を大幅下方修正 アステラス製薬

 アステラス製薬は12日、フリードライヒ運動失調症遺伝子治療プログラムAT808に関する無形資産の減損損失(約400億円)など計700億円をその他費用に計上すると発表した。これに伴い、2024年3月期の利益予想を次の通り下方修正する(カッコ内は前回予想との増減額)。
 営業利益130億円(700億円減)、税引前利益120億円(700億円減)、当期利益30億円(550億円減)、親会社の所有者に帰属する当期利益30億円(550億円)、基本的1株当たり当期利益(円)1.67円(32.34)円。なお、売上収益は前回予想通りの1兆5620億円。
 その他費用の内訳は、無形資産の減損損失としてフリードライヒ運動失調症を対象に研究開発を進めている遺伝子治療プログラム「AT808」約400億円、日本および欧州で販売している腎性貧血治療薬エベレンゾ約160億円。条件付対価に関わる公正価値変動額として、ゾルベツキシマブの膵臓腺がんの開発計画の更新および為替レートの変動による約80億円。

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