家庭で記録した心電図による医療相談サービス連携開始 エムスリーとオムロン ヘルスケア

今回の取り組みイメージ

 エムスリーとオムロン ヘルスケアは、家庭で手軽に心電図を記録できる心電計付き上腕式血圧計や携帯型心電計で記録した心電図データとエムスリーが提供する医療相談サービス「アスクドクターズ」(https://www.askdoctors.jp/)を連携させた心房細動に関する医療相談サービスを3月より開始した。
 「心房細動」は不整脈の一種で、患者の4割が無症状だといわれるほど早期発見が難しい疾病である。また、自覚症状があってもしばらく安静にしていると自覚症状が治まる場合も多いことから、初期の段階で放置してしまい重症化してしまうケースもある。
 さらに、心房細動を発症すると脳卒中の発症リスクが約5倍に高まるというデータがある一方で、早期発見と治療により重症化を防げる疾病でもある。
 心房細動の早期発見には、自覚症状がある時など心房細動の発作が起こっている時の心電図を記録することが重要だ。また、心電図の判読には専門的な知識が必要なため、早い段階で医師に相談することが望ましいとされている。
 エムスリーが提供する医療相談サービスの「アスクドクターズ」では、心電図や心電計に関する相談件数は2023年1月から12月の一年間ですでに4000件を超えており、そのうち心電図記録デバイスを用いた相談も多く含まれる。今後、両社が強化する取り組みは次の通り。

①オムロンヘルスケアの機器購入者に対するアスクドクターズの紹介

②心電図データを用いたアスクドクターズのサービスの満足度の向上

③家庭で記録した心電図データを活用できる医療機関ネットワークの構築

④心房細動の啓発および家庭での心電図記録の有用性の訴求

 これらの活動を通じて、両社は心房細動の早期発見と早期治療を実現し、脳・心血管疾患の発症ゼロの実現を目指す。

HCR-7800T本体
アプリ画面イメージ(心房細動の可能性を表示)

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