「パーティプレート with IBD」5月19日の世界IBDデーより予約開始 武田薬品

 武田薬品は19日、ハイアット リージェンシー東京と低脂質プレート「パーティプレート with IBD」を共同企画し、5月19日の「世界IBDデー」より、6月5日までの期間限定で予約販売していると発表した。
 同品は、食事制限が必要な炎症性腸疾患(IBD)患者が家族、友人と一緒に食事を楽しめるように開発された宅配プレートである。
 「パーティプレート with IBD」は、脂質が気になる方や食事制限が必要なことから外食の機会を持ちにくいIBD患者も、同じメニューを複数人で一緒に楽しんで貰えるよう開発した低脂質の宅配プレートだ。
 IBDは腸を中心とする消化管粘膜に炎症が生じる疾患で、厚労省から難病に指定され、国内推計患者数は約29万人に上る。
 今回、IBD患者コミュニティを通じて実際に意見を伺い、食事制限はもちろん、IBD患者やその家族が直面する「食のマンネリ化」や「外食への不安」といった悩みを解決できるような、ホテルならではのメニューを考案した。
 IBD患者の食事は、低脂質であることはもちろん、腸に負担をかけないよう繊維質や刺激物を抑えることも重要になる。宴会料理長星野勝明氏が試作を繰り返し、味わいから見た目、食感、素材に至るまでこだわりと技術を尽くした。
 全てのレシピでIBD患者の食に知見のある管理栄養士による監修を受けて、普段外食で口にすることが難しいメニューを一度に自宅で楽しめるよう、フランス料理、中国料理、ペストリー、スイーツの4種のラインナップを揃えている。プレートを囲んで、家族や友人、大切な人々と共に素敵なひとときを提供する。
 武田薬品は、IBD患者に寄り添う社会を目指してさまざまな取り組みを行っており、その一環で今回の共同企画に至った。武田薬品が、IBDに関する疾患情報や、IBD患者の皆様の気持ちを理解するためのシミュレーションプログラムである「In Their Shoes」の提供などのサポートを行い、今回の「パーティプレート with IBD」のレシピ開発が実現した。
 レシピは、家庭で再現しやすいようなアレンジを加え、武田薬品の疾患啓発サイトである「IBDステーション」で、6月16日より公開予定である。今回用意した「パーティプレート with IBD」のラインアップの献立の詳細および概要は次の通り。

【「パーティプレート with IBD」のラインアップ】

◆ホテルの技が光る上質なフランス料理4種

・(左から)牛モモ肉のロースト 和風ソース、鱈のブランダード トリュフの香り
 脂質が少ない豪州産牛モモ肉を使用した「ローストビーフ」は丁寧に脂身を取り除いた後、表面を焼き入れ、真空調理で柔らかくしっとりと仕上げた。お肉と相性が良い醤油ベースのソースは、隠し味に洋梨を加えた、甘みを感じるさっぱりとした和風ソースだ。
正餐料理の定番「ブランダード」は、真鱈と丁寧に裏ごししたジャガイモを合わせ、黒トリュフを加えたホテルらしい上品な味わいです。ミニバゲットと合わせて食べるのもおすすめだ。

・(左から)雲丹とアーモンドミルクのブランマンジェ 真鯛の炙り焼き、国産豚フィレ肉のコンフィ トマトソース
 「雲丹とアーモンドミルクのブランマンジェ」は、濃厚で滑らかなくちどけとコク、真鯛の炙り焼きの香ばしさのハーモニーを味わえる贅沢なアミューズである。
 本来油で煮る調理過程がある「コンフィ」は、真空低温調理でじっくりと火を入れる事で、油を使わずに独特のジューシーさとしっとりとした食感を再現した。旨味がたっぷり閉じ込められたトマトソースとも相性抜群だ。

中国料理「翡翠宮」完全監修の低脂質中華

・(左奥から)大根餅、金目鯛の塩麴漬け焼き 分葱ソース、パプリカの甘酢漬け
・(右)鶏肉団子 黒酢あんかけ

 通常チャーシュウや腸詰などが練りこまれている「大根餅」は、様々な野菜を練りこむことで風味とコクを最大限に引き出し、蒸しあげて脂質を大幅にカットした。
 「金目鯛」は、塩麴漬けにして旨味を引き出した後、香ばしく焼き上げ、分葱ソースを合わせした。
 「鶏肉団子」は、油通しせずに茹であげ、バナナや林檎を使用した特製フルーツ酢と香り豊かな黒酢をバランスよく配合した黒酢あんかけ仕立てである。
 箸休めとして、彩り豊かな「パプリカの甘酢漬け」も用意した。

美味しさはそのままに、素材や製法にこだわったペストリー・スイーツ
・(左奥から)柚子と白あんのマカロン、和栗カスタードのクレープ包み
・(右)ミニバケット

 自然由来のクチナシで色付けされた見た目も華やかな「マカロン」は、爽やかな国産柚子の皮と果汁をたっぷりと使用した口当たり滑らかな白あんフレーバーである。
「クレープ包み」は、風味豊かな国産和栗ペーストに豆乳で炊いたカスタードをあわせ、もちもちとした食感の米粉クレープで包んだこだわりの逸品。
「ミニバゲット」はプレート料理と合わせて楽しんで貰えるよう、シンプルな材料のみで火入れにこだわり丁寧に焼きあげた。パティシエ・ベーカーの技が行き届いた、お腹に優しいラインナップとなっている。

【「パーティプレート with IBD」の概要】

◆予約期間:2023年5月19日(金)~6月5日(月)

◆配達エリア:東京都(※離島を除く)・神奈川県・千葉県・埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県・山梨県・静岡県

◆配達日:2023年6月16日(金)~17日(土)

◆予約方法:電話:「レストラン総合案内」 T 03 3348 1234(代表)
オンライン予約URL:https://hyattregencytokyo-shop.com/
※数量限定販売。売り切れ次第、販売終了する。

◆値段:1万0800(税・送料込)
◆商品詳細:宅配専用プレート
内容量:2~3名用
外装サイズ:横約19.1×縦約24.6×高さ約16.2(cm)
消費期限:商品到着予定日を含め2日間
保存方法:要冷蔵(10℃以下)

◆星野勝明「パーティプレート with IBD」制作統括 宴会料理長のコメント


 患者コミュニティの方の声を聞きながら、完成までに何度も試作を重ね、最初の形とすっかり別の料理になったものもある。材料を産地から変更し、使用する油も量を最小限に抑えつつ必要な場合はオリーブオイルかエゴマ油を使用するなど、少しの工夫でここまで栄養成分が変わってくるのかと私自身大変勉強になった。
 「パーティプレート with IBD」を囲んでホテルでの上質なお食事を楽しんでいただき、IBD患者の皆様の食卓に少しでも彩を添えられれば幸いである。

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