新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」市販後調査第5回中間報告 2月5日まで2万8050人に使用 塩野義製薬

 塩野義製薬は、2022年11月24日~2023年2月5日までの新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」の使用状況や副作用に関する市販後調査の第5回中間報告を、同社医療関係者向けサイトで公表した。その間の推定使用患者数は2万8050人で、重篤な副作用報告は、免疫系障害1件、神経系障害1件、胃腸障害1件、筋骨格系および結合組織障害1件、妊娠、産褥および周産期の状態1件の合計5件あった。
 使用患者の年齢群別内訳は、10歳以上20歳未満2514人、20歳以上30歳未満5079名、30歳以上40歳未満5234人、40歳以上50歳未満6035人、50歳以上60歳未満4871人、60歳以上70歳未満1923人、70歳以上80歳未満1076人、80歳以上90歳未満889人、90歳以上419人。年齢別では、20代から50代の使用が多く、全体の75.6%を占める。
 副作用は、重篤症例5件、非重篤な副作用例数は443件。
 443件の内訳は、神経障害77件(頭痛58件など)、胃腸障害260件(下痢139件、悪心55件、嘔吐27件など)、皮膚および皮下組織障害52件など。
 また、現在、肝機能障害を有する被験者を対象とした臨床薬理試験を実施中で、市販直後調査において現時点で、中等度の肝機能障害のある患者へゾコーバを投与した症例が7例集積されている。現時点で副作用等の発現はない。

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